徹夜続き、企画打切、契約取消、そして逃亡へ、、元大手エンタメメディア出身者が語る音楽業界での仕事談

徹夜続き、企画打切、契約取消、そして逃亡へ、、元大手エンタメメディア出身者が語る音楽業界での仕事談|Myuu♪

久しぶりの編集長自らの取材記事。

夏を目前にヒートアップする気温に耐え切れず、今回はキンキンに冷えたフローズンビールで喉を潤しながら取材を敢行した。

お相手は元大手エンタメメディア出身で、現在はIT企業にてマーケティングメディアの運営などを行う森 和吉氏。

今宵は「メディア」という軸から音楽業界の仕事を紹介していこうと思う。

音楽に疎いからこそ力を発揮できた編集者としての仕事

森さんは1990年代中盤から約10年ほど音楽業界に身を置き、メディア人としてアーティストと関わってきた人物だ。キャリアとしては、大学卒業後に郵便局へ入社。当時パソコンが世の中に普及し始めた段階で、彼はパソ通にハマり、そこでの手腕を買われフリーライターへ転身。ライターとして関わった企画が無事終了した後、新聞の求人にて某大手エンタメメディアのことを知り、元々カルチャーに関心があった氏は音楽というよりもTVのバラエティ好き向けのようなエンタメカルチャーを発信できる環境に興味を持ち、3/100の競争を勝ち抜き入社。

大浜編集長「編集者としてどんな業務に携わっていたんですか?」

森氏「当時会社の主力事業であった週間雑誌の企画立案やアーティストの取材ブッキングなどを行っていましたね。入社当時は音楽に詳しいわけでもないので、『(本当は有名なのに)なんでこんな無名なアーティストなんかを表紙にするんですか?』とか無知ぶりを発揮していましたね(笑)」

大浜編集長「なるほど(笑)具体的にはどんな企画をやられていたんですか?」

森氏「当時V系バンドがブームだったので、奇抜な装いをした彼らにお金を渡して、【V系バンドがコンビニで自由にショッピングしたら何を買うのか】なんてやってましたよ。他にも今では懐かしいMDを題材に、【ミュージシャンのMDの中にはどんな曲リストが入っているのかチェック】とか。あとは雑誌の編集部コラム的な立ち位置で【(僕の出身である)青森弁で音楽カルチャーを紹介】なんてのもやってましたね。これはアイディアをくれた副編集長だけはウケてくれてたんですが、読者には受けずアンケートでダメ出しされて割と早いうちに打ち切りになりましたけど(笑)」

大浜編集長「楽しそう。発想が確かに音楽的ではないですね。」

森氏「そうなんです。僕学生時代は映画館でアルバイトしていたんですが、そこでお客さんの『面白かった』『つまらなかった』といった感想を聞くのが好きだったんですよね。もっと言うと当時吉本興業にも入りたかったし、笑っていいとも!の一般参加の企画に自ら出たりと、バラエティ大好き人間でした。どうやら僕は人の喜怒哀楽を動かすことがやりがいみたいで。」

大浜編集長「なるほど、そういう意味では編集の仕事はマッチしていますよね。僕もまだ歴は浅いですが、Myuu♪の編集長として『僕らが何をやったら読者は笑うかな?喜ぶかな?』というのは日々考えています。」(街頭アンケートはスタッフ全員単に可愛い女の子に会いたいだけだろという意見もありますが、その通りです。)

役員に追われて会社から逃げた若き日の思い出、、、

大浜編集長「その他思い出に残っているエピソードはありますか?」

森氏「はい、これはかなりヤっちゃった話なんですが、インタビュー記事でアーティストの名前を間違えて掲載してしまって、年間契約を吹っ飛ばしたことですかね。」

大浜編集長「え(笑)」

森氏「当時95,96年辺りだったかな。TVでもバンバン宣伝されてた今でも活躍している女性Voバンドなんですが、そのVoの子の名前を間違えちゃったんですよ。。で、発売後にファンの子達が気づいちゃってファンクラブ内で噂になり、それがそのままアーティスト事務所側の耳に入っちゃって。。」

大浜編集長「それでどうしたんですか??」

森氏「どうしようもなかったですね。今のWEBと違って当時は紙ですから、後から修正は効きません。もう本当『終わった』と思いましたね。案の定その後社内でも問題になって、突然上司が『おい森!お前今スグ会社から逃げろ!』なんて言うんですよ。」

大浜編集長「?逃げるって一体誰からですか、、」

森氏「ウチの役員です。もう血相変えて僕のことを探し回っていたそうで、見つかったら本当に◯されると思って慌てて会社から逃げました。」

大浜編集長「それはかなりパンチ効いてますね。。それで最終的にはどうなったんですか、、??」

森氏「ちゃんと謝りにいきました。アーティスト本人は『大丈夫ですよ〜!』って感じでしたが、周囲は全然大丈夫じゃありませんでした。。それでそことの年間契約も切れちゃって、あれは本当にやらかしちゃいましたね。。」

実際に接して気づいた、残るアーティストと消えるアーティストの違い

大浜編集長「森さん自身も取材をされていたそうですが、アーティストとの関わりで印象深い方とかいましたか?」

森氏「そうですね、某ジャニーズのIくんとか、あとは俳優ですけど役所広司さんとかですかね。」

大浜編集長「それはどういった点で?」

森氏「Iくんに関しては、当時確かグループの取材で僕も一緒に海外に同行していたんですね。勿論人気アイドルグループですから時間なんかもカツカツな訳ですよ。で、そんな時に限って僕が体調崩しちゃって、人によってはそういうのを快く思わない人もいるんですよね。仕事なので当然といえば当然ですけど。でもその時Iくんは僕のことを優しく気遣ってくれて、すごく安心したのを覚えています。

大浜編集長「いい話ですね、確かにIっちは見た目からもいい人オーラ出てますもんね。ていうか、森さんと同じ郵便局の宣伝にも起用されてますし(笑)役所広司さんはどんなエピソードですか?」

森氏「役所さんはホテルでの取材だったかな。これも小さな話かもしれないですけど、取材中でも『どうぞ、お茶飲んでください』って気を遣ってくれるんですね。そういう些細な点で気配りしてくれた事って自分の中ではすごく残っています。ミュージシャンってやはりちょっと変わった方が多いので、仕事として接していても自分の世界に閉じこもっちゃう人も少なくないんですね。また、B’zの稲葉さんや電気グルーブさんなどもかなり出来た人たちでして、そういう人たちって不思議と今でも活躍されているんですよね。

大浜編集長「なるほど、これはどの業界での仕事についても言えることですよね。この人と一緒に働きたいと思うかどうか、思われるかどうかってかなり重要なポイントだと思います。是非今後Myuu♪の展開でもお知恵を貸してください。どうも有難うございました!」

大浜編集長のぼやき

社名を聞いたら誰でも分かる某大手エンタメ会社でのエピソード。某バンドのやらかし話は聞いててかなり冷やっとしました。僕もMyuu♪を始めるだいぶ前に1度この世界で死ぬかと思った経験がありますが、良きタイミングでカミングアウトしようかと思います(笑)なんて言うと学生には「ヤバい業界なんじゃ」と懸念されがちですが、どの世界でもミスをすれば怖いことは起きますのでご心配なく(笑)最近偶然SNSを通じて僕のところに「音楽業界に就職したい」という子がアポを打診してきましたが、近頃は音楽業界への就職って人気あるんでしょうか?今度大学生にリサーチしてみようかな。

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Tak Ohama

Tak OhamaMyuu♪ 編集長

投稿者プロフィール

中学からX JAPANやL'Arc〜en〜Cielにハマり、高校からバンド(ギター)を始める。大学ではドラムに転身し、HR/HMに没頭。在学中よりバンド仲間とITベンチャーを経営し、その後エンタメ事業を手がける会社「Cowboy」を別途立ち上げネットTVなどを活用したアーティストPRに従事した後、音楽×ライフスタイルメディアの「Myuu♪」をリリース。

<好きなバンド・アーティスト>
[邦楽]:X JAPAN/L'Arc〜en〜Ciel/LUNA SEA/WANDS/T-BOLAN/TUBE/BOOWY/矢沢 永吉/BABY METAL
[洋楽]:ANGRA/SlipKnoT/Dragon Force/Dream Theater/

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