Myuu♪編集長自らが行うインタビュー第2弾。
今回は編集長の元バンド仲間で、数年前まで一緒にIT企業の経営をしていた人物を紹介しよう。
彼の名は「Yakken.Z」
2年前からギター1本で世界を放浪する、ミュージシャンバックパッカーである。
・彼はなぜそんな無謀な事をしているのか?
・一体どんな生活を送っているのか?
・この先何がしたいのか?
といった事を、お互い地球の正反対にいながらも、インターネットによる遠隔取材で実現した。
今回のインタビューは、日々の生活に刺激がなく、惰性で生きてしまっている人たちにこそ読んでもらいたい。
彼の生命力に触れ、「自分も勝負しよう!」とインスパイアされて頂ければ御の字である。
なぜ歌とギターで??
今の時代であれば、自分の持っている知識と技術があれば、世界のドコでも行きていけるんだというコトを自分の身を挺して実行して、周りに伝えたいと思ったから。
というのも、自分のやりたいコトや夢を抑えて社会の枠にハマろうとする同世代の人間が多かったので。
自分を押し殺して生きる社会に価値はあるのか?という疑念を持ったので、まずは自分が実験台になって、自分のやりたいコトやそれに近いコトを実行・実証出来ればと思ったのがキッカケかな。
路上ライブはどのように??
アコギ1本と自分の歌声の生音のみで。
場所は感覚としか言いようがないのだけれど、人通りがあり、なるべく車の通らない場所で道幅の狭い場所。車1台通れるくらいの道幅がベスト。路上は時間帯や曜日によって、人の流れが変わるので水物。
やってみないと結果は分からない。ちなみに演奏禁止の場所も多くあるので、警察とのトラブルにもよくなるんだ。
初めての場所では、もちろんルールが分からないので、とにかく試してみる。”怒られるまでは何をやっても良い”と大学時代のサークルで教え込まれたので、それを実践している。あとは、路上に居るバスカー(路上芸人)に情報をもらって、ドコでパーミッション(許可証)が取れるか、ドコであれば出来るなどという情報を聞き出す。スタイルとしては、チップを入れてもらえるようにギターケースを広げて地面に置き、そこに”世界一周中”と書いたり、自分のホームページのアドレスを書いて置いておく。それにプラスして、日本の国旗も併せてかけておいたり、ギターのヘッドにくっつけているね。
主にどんな曲を??
これは自分のブログでも公表したコトが無いので、秘密にしておきたいかな。その場に来てくれた人だけのお楽しみっていうのが面白いかなと思って。そんなコト言っても、動画をガッツリ撮っていく人も結構な数いるので、ネットで探せばいくらでも出てくるんじゃないかな??現に今日、自分の唄っている動画を見つけてしまったし。笑
強いて言えば、自分の好きなバンド、ジャンルで言えばヘビーメタルバンドのアコースティックの曲やリクエストの多い曲を練習して路上で弾いているよ。
やっぱり、みんなが知っている曲の方が路上では”ウケ”がイイからね。オリジナルも作ったりはしてるけど、路上での”ウケ”を考えると出番は少ないかな。
路上パフォーマンスで生活しているってコトを考えると100%オリジナルの自己表現だけで糧を得るってのは難しいかな。聞き手や求める側に少し寄せていかないと結果が出ないからね。これは、どんな職業でも共通の悩みなんじゃないかな??
国ごとによってウケる曲は違う??
これもまた面白い話で、国どころか日が変われば、ガラッと変わってしまうんだ。
昨日ガンガン、ウケた曲が今日は全くウケない。その逆もしかり、昨日全くウケなかった曲が今日はガンガンウケて、チップの雨が止まないなんて時もあるよ。
ただ、共通してドコの国でもこの曲はウケるっていう必殺の曲は1曲あるよ。困った時はその曲だね。笑 ちなみに自分の1番好きなヘビーメタルバンドのアコースティックの曲なんだ。
どの国が1番反応良かった??
1番良かった所はスイスのツェルマットが良かったかな。後から知ったんだけど、本当はそこは演奏禁止で普段は警察が止めるみたいなんだけど、その日(初めてやった日)は止められるコトが無く、色んな人が足を止めて聞いてくれて、アメリカ人のクラリネットのバスカーのおじさんが話しかけてくれたり、日本人の団体さんが話しかけてくれたりとひっきりなしの日だった。
過去最高額を叩き出したし、演奏した向かいのバーのスタッフの人が止めに来たと思ったら、生ビールの差し入れを持ってきて、こう言ったんだ。
「ココで7年、店をやっているけど、キミみたいな人を初めて見たよ。」
それで察して「ホントはココ、演奏禁止なんですか??」って聞いたら「そうだよ。まぁ、キミの演奏は最高だったから、これ飲んで!」って。
ココが今までで1番反応が良かったかな。コンスタントに毎日反応がイイのはドイツのミュンヘンだね。
1日で稼いだ最高額&最低額
上記のスイス、ツェルマットが最高。
169フラン+25.57ユーロ+2.5ポンド=¥23,627
これが最高額かな。
最低額ってのは幸い0じゃないけど…というのも、
ポリシーとして0では終わらないっていうのを決めてるからなんだけど。。それでも1番厳しかったのはパリ。あのフランスのパリが1番最低だった。1日昼から夜まで粘ったけど、頑張っても4ユーロしか稼げなかった。600円だぜ。あのパリで600円で何が出来るんだって言うんだ??宿の値段は1,500円越えてるし、食べるものも全部高い。必然的に宿無し、メシ無しは確定。
それでも2週間以内にロンドンで好きな子と落ち合う約束してたから頑張ってロンドンまでのバス代を稼いだよ。その間にも色んなエピソードがあったよ。自分の持ってる技術の1つ”写真”で寝床を確保したり、ホームレスと一緒に炊き出しに並んだりして、しのいだりしたりね。。
面白エピソード&PRしたいこと
先述の通り、ホームレスと一緒に炊き出しに並んでプライドがズタズタになったり、モロッコでナイフ出されて強盗に遭った所を反撃したり、ドイツのアウトバーンで150km/hの中事故に遭いかけたり、ローマの十数mの橋の上からおとされそうになったり、予想外に女のコたちが寄ってきたり、毎日がエピソードの塊さ。何も起きない日なんてないね。そんなエピソードを毎日ブログに綴っているから気になったらチェックさ。
こうやって、お金も持たずに飛び出すってコトはキツい時も多いけど、それ以上に楽しいコトがたくさん。
月並みな言い方だけど、1番は”出会い”。
*写真の人物は北欧のデスメタルバンド「Children Of Bodom」のVo,アレキシ・ライホ
自分の憧れてるアーティストに出会って、一緒に飲んだりもしたし。それ以上に実感するのは、いろんな人が自分に興味を持ってくれて、声を掛けてくれるコト。
「これから、ゴハン食べに行くけど一緒に行かない??」「飲みに行こうよ!今までの話聞かせて!」「今夜ウチ泊まっていけよ!」「どうして今夜、私と一緒に過ごさないの??」
こうやって、声を掛けてくれて自分のコトを気に掛けてくれて、世界中に友達が出来る。本当にかけがえの無い存在が増えていく。これは本当に幸せなコトだと思う。それにブログを読んでくれている人たちからのコメントやメッセージ。こういった支えがあるから旅を続けられるし、これからの意欲になる。今、自分がやってるようなコトは、日本に居る時には無謀なコトだし、無理だと思っていた。だけど、やってみなければ分からないし、誰がそれを無理って決めた??それって自分自身じゃないかな??
自分自身がブレーキをかけてるから本当に無理になってしまうし、行動に移せば結果が出る。例え、それが今回無理だったとしても、死ぬコトは無いし、今回失敗に終わったとしても、そこには結果が生まれるし、そこから得られる物もある。その結果、諦めるのも自由。違うやり方で再チャレンジするコトも可能。くすぶったまま人生を終わらせるも、突き進んでいくも自分次第。オレはたまたま海外にギターを持って、飛び出したけどカタチは人それぞれ。自分の興味のあるコトに手を出して一歩踏み出すってコトをしてみたら、どうかな??
誰のための人生か…??自分自身のものだろ??
やっていこうぜ…!!
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