楽しい楽しい文化祭が終わり、意識の高い学生はぼちぼち就活を意識しだす頃だろうか。
中には早々に就活イベントに足を運んだり、社会人の知り合いにアドバイスを貰いにいくなどのアクションを取り始める頃合いだろう。
そこで、今日は元就活サービスの提供側を経験し、上は東大から下はFラン迄を対象に就活講師業なども歴任してきた編集長が、ひとつバンドサークルの学生向けにアドバイスをしようと思う。
ターゲットは就活の自己PRにバンドサークルのネタを使おうとしている学生全てだ。
*特に男子学生
ではいってみよう。
まず結論、バンドサークル(特に幹部系のやつ)のネタは自己PRに使うべきではない。
君の内定確率を大幅に下げる要因となる。
理由はこれ、上記のアピールをするということは、「自分は遊びの天才です」とビジネスマンの相手に豪語する様なものだからである。
では詳しく見ていこう。
まず、バンドサークルの奴らは大学に行ってまでバンドをやろうという精神性ゆえ、かなり音楽に対して熱い想いを持っている場合が多い。
・部屋にレコードが何百枚とあるやつ
・AKBとかEXILEを聴いているようなパンピーの学部仲間を見下すやつ
・V系の真似をして眉毛を限りなく細めたり髪をアシンメトリーなどにしてしまう様なやつらだ。
こういうバンド(特にロック)系学生というのは、正直あまり学校の勉強をしない。
日中は夜勤明けで家で寝てるか、大学にいてもサークルの溜まり場でイキってる様な感じだ。
そして陽が落ちるとゴソゴソと動き出し、大学近郊のサークル御用達居酒屋に直行する。
「毎日授業をサボってダチたちと麻雀を打ち、酒を飲んでる俺、ほんまロックやな!」
と、彼らの脳内をスキャンするとまぁこんなもんだろう。
敢えてレールから外れることに対し一種の陶酔感を覚え、真面目に授業やゼミに参加している奴らをdisる訳である。
さて、そんな学生が秋の文化祭〜冬の引退式などでサークル最後の花道を渡っていくと、その後どんな心理的変化を起こすのか?
それは、「全能感」の獲得である。
サークルという猿山の中でボス猿にまで昇りつめ、1年生からも羨望の眼差しで尊敬される彼らにもはや死角はない。
試合前に「俺は世界一」と唱え続けたかのモハメド・アリが憑依したかの如く、何をやらせても成果しか出ないといったアドレナリンが彼らの体内で放出されるのだ。
この様な心理的助走をつけた猛者どもが、タイミング良く用意されたその後の就活に雪崩れ込むと一体どうなるのか?
続きは次号を待て。
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