まだ炎天下で消耗してるの?肉フェス行ってる暇があったら俺は完全屋内冷房性のこっちを選ばせて頂く【GIRLS ROCK SUMMER SPLASH!!2015@お台場|8/8】
先のアイドルフェス取材の面白さに味をしめた編集長は、今回もストイックに終日フェス取材を行った。
何のフェスかって?そんなの肉フェスに決まってるだろと言いたいところだが、2週に渡って炎天下の中ペンを走らせる気力は残っていないため、今回は肉フェスの隣で開催されるGIRLS ROCK SUMMER SPLASH!!2015に行ってきた。
GIRLS ROCK SUMMER SPLASH!!2015とは
2014年の夏から、四季に応じて開催されているガールズロック縛りのフェスの、2015年サマーバージョンである。フェスでは既にシーンで名を馳せる人気バンドから、駆け出しの新人バンドなど、出演の顔ぶれは様々だ。
GIRLS ROCK SPLASH!!公式サイトはコチラ
WEB業界出身の著者に言わせれば、これはベンチャーのピッチイベントの様なものだろうか。新産業として新たに生まれてきたガールズロックというジャンル(ガールズロック自体は昔からあるが、今の時代に合わせて新たに勃興してきているという意味)において、新進気鋭のガールズバンド達が己の音楽を披露し合う。
来場者も必ずしも特定の推しバンドがあるという人だけではなく、ガールズロックというジャンル自体に興味を持ち、どんなバンドが生まれてきているのかをチェックすべく観に来ている人もいるだろう。
さて、そんなこんなで今回もMyuu♪の切り札、Director’s Eyeによって見出された必見シーンと、Content’s Writingによるストーリーの妙をご堪能あそばせ。
ガールズロックバンド革命
まず彼女らに限らず今回全ての写真を見て、先のアイドルフェス記事との距離・アングルの差異を感じて欲しい。前回の反省を活かし、オフサイドトラップに気を配りながらも一気にアーティストの眼前までラインを上げたのだ。常にPDCAを回しながら進化するメディア「Myuu♪」の真髄がたった1つの写真からもひしひしと伝わって来る。
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うむ。見た目は可愛らいしい女の子チームといった感じだが、曲がなかなかに激しい。
先の灼熱のアイドルフェス「TIF」でも思ったのだが、最近の若手女性アーティストはけっこうツインペダルを多用したハードなナンバーを提案してくる風潮があるように思った。(HR/HM好きの著者としては申し分ない)
勿論ハードな中にもキャッチーさ、青春系要素は混じっていて、この「ORDEAL」という曲など聴きやすいだろう。
この子らは大阪からはるばる車で参加しにきたそうだが、まだ大人の女性とも言えない年頃の子たちがどデカイステージに立ち、見知らぬ東京人らの前で立派にギターソロをかまし会場を沸かせた瞬間、なぜかそれまでのバンドストーリーを勝手に想起し泣きそうになってしまった。
Caramel
さて次のCaramelは背中に「妹」と書かれたバンドロゴが象徴するように、ファンによく愛されている。
演奏、MC共にファンとのコミュニケーションが大変に活発で、ファンの方からコールアンドレスポンスを仕掛ける場面も見られた。
一方で曲はしっとり感丸出しのセンチメンタルなナンバーが著者としては印象的であった。
平均身長149cmのミニマムなイメージは初見の人の脳裏に一瞬で爪痕を残しただろう。他との差別化が明確に分かるチームであった。マーケティング担当者を呼んでくれ。
凸凹凸凹-ルリロリ-
最初は表参道のお嬢さん達が間違えて来たのかな?と思ったほど、「バンドしてそうな感がない」ルックスだ。大学で言うなら青学、企業で言うならサイバーエージェントとかにいそうなキラキラ系女子チームで、個人的には非常に良い(笑)
音楽面では、ドラムを少々かじっている著者からするとスネアのスカンスカンした打音が爽快であった。ベースも単にルートを弾くのではなくラルクのtestuの様なフレットを動き回る低音が心地よかったなぁ。
ちなみに演奏中楽器を置いてダンスをするシーンなどもあり、これまた「バンド」の概念を崩すトリッキーかつベンチャースピリッツ溢れる女子たちであった。
今度編集部の街頭音楽アンケートで表参道リターンズ編に出演してもらいたい。
SplitBoB
こちらは愛知から参戦のロックとピアノ・ストリングスの融合といった著者の好物ジャンル。
彼女らのCDも拝聴したが、小室コード×アップテンポの曲が多くどちらかというと男ウケしそうな「カッコいいロック」がウリではないかと思う。作曲者には影響を受けたアーティストなどをヒアリングしてみたい。
この「スターになれない」という曲などはスリリングなシンセが絡んでエモっぽいテイストも打ち出しているオススメのナンバーだ。
Hysteric Lolita
これまでとは一転してルックスもハードなバンドが出てきた。
歪んだギターに大地を震わすツインペダル(というか何気に今回の出演バンド、ツイン使用率が高くて良い)はロックスター然とした雰囲気を出している。VoのRani(Vo)は雑誌KERAのモデルのしている事もあり、今後は女性のファンも着きそうだ。
当バンドにもキーボーディストがいたが、彼女のシンセティックで伸びのあるな音色が混ざり合い、会場内にまるでロマンシングサガ系のRPGボス戦みたいな音が蠢いていた。
事前取材でコンセプトが明確なバンドを目標としていると公言するだけあってなかなかパンチの効いたバンド
「残像だ」by 飛影(幽遊白書)
「ユーザーファースト」。もはや言うまでもなくサービスを世に広める上での前提マインドだが、当然今回も著者のレンズは「彼ら」を捉えた。
どのバンドの最中も狂ったように踊るチームが会場の一角に見受けられたので、泣く泣くステージに背を向けすかさず俺は彼らを追った。
「何たって速い!」
俺は咄嗟にそう口をついてしまった。
くやしいが、自前の最新スペックなデジタルカメラでも彼らの動きを正確に捉えることはできなかったのだ。
「完敗だ。いつか君たちこそがあのステージに立つ時が来る。」
いつまでも「彼ら」の相手をしているほど俺も暇ではないので、そう言い残し割と早々にその場を立ち去った。
BAND-MAID®
続いてもハードな1組。
そのまんまだが一言で言うと「ハードロック×メイド」だ。「東」ではないぞ。
ツインボーカルでとにかく「リフ」「リフ」「リフ」のイメージが強い王道のハードロックバンド。
著者的に今回のフェスで1,2を争うほどの盛り上がりだったかと思い、なんと最中はモッシュまで起きていた。
キラーチューン「REAL EXISTENCE」はギターソロが秀逸なので要必聴。PV撮影場所もお寺と、こちらもパンチが効いている。
がんばれ!Victory
野球のユニフォーム然とした衣装が特徴のバンド。
LIVEではレゲエフェスかと思うようなファンのタオル回しが観れたが、実はこの子らのfavoriteアーティストは70/80’s洋楽ハードロックで、「Led Zeppelin」や「Aerosmith」に影響を受けていると言うから世の中不思議なものである。
明快なロックチューンも勿論あるが、上記の影響かツインギターのハモりが聴けたのも良かった。
ちなみに上記写真ステージ前のスペースがいわゆるPRESS撮影用スペースで、今回著者はこの空間を縦横無尽に走り回った。常に現場最前戦に立つことを信条とするのがMyuu♪の編集長。
部下に汗をかかせて自分は高みの見物とイキっているうちは二流のビジネスパーソンだ。
Draft King
「ボーカルの子は矢沢永吉をリスペクトしているのだろうか?」と思うわせるマイクスタンド。
このバンドはリハで「1/3の純情な感情/SIAM SHADE」を合わせていたので本編でも聴けるかと思っていたら、なんとそれではなく「贈る言葉」のカバーが出てきたサプライズ(笑)
とりあえず注目すべきは上記写真右下のモノだろう。
何故かキリンがステージに設置されているのだ。演奏後のトークでも特にこちらに対して触れることもなく、一体何の役割を担っているのか明かされぬまま焦らされる結果となった。。
ちなみに彼女らの新譜PVは芸人の鳥居みゆきが監督を務めており、冒頭に彼女の姉も出演しているので1度見てみるといいだろう。
Chu’s day.
トリ前で如何にも「彼女ら目当てで来ました」というファン層がグイグイステージ最前に並んできた。
なんと先日全国デビューを果たした名実ともにエース候補のバンドか。
なるほど確かに曲は爽やかポップロックでガールズロックとは正にこういうことを言うのだろう。
印象的だったのはステージ上で交互に立ち位置を移動したりファンの元に寄ったりとユーザー目線でのパフォーマンスが充実していたことで、非常にLIVE慣れしたバンドだとDirector’s Eyeは察知した。
著者もそろそろバンドがしたくなってきた。
ORESKA BAND
この頃既に編集長は2階席とステージ最前の往復により足腰がガクガクになっていた。
本日大トリ。ラストはトランペットが加わった5人編成のスカバンドだが、なんとこのバンド既に活動歴10年とのことで流石のオーラと確かな演奏力。「キューティーハニー」のスカアレンジも披露し会場は多いに盛り上がった。
個人的には下記のアングルでのショットが如何にもLIVEレポッぽくて満足している。撮影したのは勿論俺だ。
ちなみに「スカ」とは何かを読者に説明しておくと、
「っチャ・っチャ・っチャ・っチャ」といった裏拍のリズムで、よく歪みが効いていないギターで演奏されるのを耳にしているハズだ。また当ジャンルはジャマイカ発祥だそうで意外な事実を知った。
本日のDirector’s Eye
「取材後の肉フェス美味しかったなぁ。」
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