活動5周年を記念し、Davidが打ち出した長大なAnniversary Project、その幕開けを飾るのが、4月9日に池袋harevutaiからスタートするワンマンツアー『David 5th Anniversary ONEMAN Tour「旧約誓書」』になる。
先に伝えておくと、「旧約誓書」ツアーを終えたあとには、物語の対をなす「新約誓書」ツアーを予定している。すでに特設ページでDavidは「Messiah(旧約主)」という大きなテーマをもとに、”旧約主”と”新約主”で交わる2つのストーリー及びヴィジュアルで揺るぎない世界を構築、表現」と述べているように、この物語は「Messiah(救世主)」を軸に据えたうえで、「旧約主」と「新約主」、対をなす二つの題材を両輪にストーリーを書き進めてゆく。
その片軸を示すのが、先に触れた『David 5th Anniversary ONEMAN Tour「旧約誓書」』になる。その物語を、より具体的に、細かく繙く聖書(手がかり)になるのが、4月13日に発売するコンセプトシングル『Messiah-旧約主-』になる。
今回、Davidが、コンセプトシングル『Messiah-旧約主-(メシア・キュウヤクシュ)』の話を中心に、今、心に抱いている想いを語ってくれた。
――Davidの5th Anniversary Projectが動き出しました。その詳細を伺いたいと思っています。今回の物語、じつは、以前からの歩みも繋がっていると聴きました。
David 2020年に発表したコンセプトアルバム『Gothculture』から今回の物語は始まっていました。2021年には、1stフルアルバム『Hexagramearth』をリリース。その作品と連動したワンマン公演として、同年10月、SHIBUYA PLEASURE PLEASUREを舞台に「Hexagramearth -運命の糸と意図-」を行い、成功へ導くことが出来ました。あのときに満員のお客さんたちと作り上げた六芒世界。互いの想いを一つにしたあの景色を通し、Davidは理想とする世界を、民という仲間たちと共に一つ作りあげた確信も得ていました。だからこそ、ソロ活動5周年という一つの大きな節目となる時期に、「自分の居場所や、自己を100%で表現できる世界を改めて強く提示したい」想いにかられていた。その想いを巡らせている中、頭をよぎったのが、今回のプロジェクトのコンセプトとなる「Messiah(救世主)」という言葉でした。
――特設ページの中、「Messiah(救世主)」という大きなテーマをもとに、”旧約主”と”新約主”で交わる2つのストーリー及びヴィジュアルで揺るぎない世界を構築、表現」と述べています。そこ、具体的に教えてください。
David 今から5年前、「創世記」や「聖書」をテーマにしたデビュー楽曲『GENESIS』を作ったところからDavidの物語は幕開けました。じつは自分の音楽人生の中、一つの形を成して一番長く続いた活動歴が5年間でした。Davidとしての活動も、同じ年数に並ぼうとしていれば、5周年を全うすることで、Davidが自分の音楽人生の中、一番長く続く活動にもなります。だからこそ5周年という節目の時期に、「これまで」と「これから」のDavidの姿や想いを描きたいなと強く思いました。その二つを対比して描くうえで選んだのが「旧約主」と「新約主」。いわゆる「旧約聖書」と「新約聖書」をモチーフしたうえでDavidなりの物語を作ることでした。
先にサウンド面での特色を上げるなら、「旧約主」では、クラシカルな音楽性を全面に押し出して表現。そこを軸に広げた曲たちを、最新シングルの『Messiah-旧約主-』には描きました。これから創りあげる「新約主」には、「旧約主」に描いた音楽性とは対極を成す、今までとは異なるDavidの一面を表現。そこでも、対比した姿を見せようと思っています。
――最新シングルの『Messiah-旧約主-』で題材に据えたのは、「聖母マリア」で良いのでしょうか。
David MVも制作した表題曲の『Messiah-旧約-』には、「マリアが罪人を赦し、その罪人とやがて結ばれ、その罪人の子供を宿してしまったことから、みずからも罪に問われ、命を奪われてしまう」物語を記しています。みずからの命と引き換えに生まれたのが、「新約主」であるキリストの存在。そこからの物語が、その後に控えている「新約主」の物語へ繋がります。
『Messiah-旧約-』の歌詞にはマリアの物語を記していますが、裏のテーマとして、これまでに創りあげてきた六芒世界を守り抜きたい強い意志も重ね合わせました。それを具体的な形として示したのが、『Messiah-旧約-』のMVになります。
――だから、『Messiah-旧約-』のMVには、過去のDavidも登場していたわけだ。
David そうなんです。『Messiah-旧約-』のMVには、2020年に発表した『Gothculture』時のコスチュームを着た自分も登場します。『Gothculture』は、Davidを継続してゆくうえでの分岐点になったコンセプチュアルな作品であり、「Davidだからこそ描きだせる唯一無二の音楽”が、ここには生きている。でも、自分の存在が消え去り、その音楽や世界が誰にも継承されなかったら、『Gothculture』に描きだしたDavidの生きた証(音楽)は滅びてしまう。その意志を継承し、守り抜くためにも、今のDavidのコンセプトの中へあのときの自分を描き加え、あのときの意志は今も受け継いでることを知らしめたかったんです。
――いろんな想いを描き重ねているんですね。最新シングル『Messiah -旧約主-』は、聖母マリアを軸にした物語を映し出した作品として捉えても良いのでしょうか。
David 簡潔に伝えるなら、C/Wに収録した『Rosario』は「罪人の視点」で。通常盤にBonus Trackとして入れた『Testament』は、「マリアの視点」。表題曲の『Messiah-旧約-』は、二つが絡み合った楽曲になっています。
もう少し具体的に説明したほうがいいですよね。『Rosario』は、Messiah(救世主)に対しての罪人目線で書いた歌詞。罪人としての自分を赦してくれたマリアに対する贖罪と愛情を歌っています。自己を奮い立たせるメッセージも込めたくて、歌いだしに「”私は私”」と書いて印象づけました。
『Testament』に書いたのは、命を絶たれるマリアの最後の言葉。つまり、『Testament』はマリアの遺書であり、そこには「守る者としての強い意志」を表現しています。メッセージだけを受け止めると重くなりがちなことから、転調しながら幕開けるなど多様性を持たせたうえで開ける楽曲として創りあげました。コンセプトにこだわりすぎると難解になりがちだからこそ、作品として楽しく接してもらおうと、この曲では耳心地よくキャッチーな面も心がけています。
――この物語が、どんな風に繋がり、広がりを持った物語になっていくのか、これから始まる全国ツアーも含め、とても楽しみになってきました。
David まずは「旧約聖書」ツアーが始まります。公演ごと1本1本物語を提示しながら、その物語をみなさんと一緒に膨らませ、あるべき形に創りあげようと思っています。そこで創りあげた物語が、その後に控えている「新約主」の創作や活動にも反映してゆく形になる。ぜひライブを通して、みなさんと一緒に物語を作りましょう。。
――最後に、メッセージをお願いできますか。
David Davidにしか出来ないことを表現するのが、Davidの存在意義。そこに重点を置いた活動をこれからも続けていきます。音楽で自らを肯定し、そしてこれまでのヴォーカリスト人生においてすこしでも応援していただいた皆さんを置いてかない気持ちも常に持っているんです。これまでの歩みもすべて掬いあげ、様々な物語と絡めながら色を付けて、そのときごとの表現をDavidは形作り続けます。とくにライブという舞台は、自分と、皆との想いが重なりあうことで、自分が予測しなかった変化や進化もしてゆく場。その楽しさを、これからのツアーで味わいながら、5周年という日々に相応しい長大な物語を描き続けていきます。
TEXT:長澤智典
David 5th Anniversary ONEMAN Tour「旧約誓書」特設ページ
https://davidofficial.net/messiah_tour2022/
Messiah MV FULL
4/13(水) NEW CONSEPT SINGLE
「Messiah -旧約主-」
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RDCD-024 発売元/Resonance 販売元/FWD
豪華盤 \4,500(TAX OUT)
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(CD収録曲)
1.受胎告知
2.Messiah -旧約-
3.Rosario
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(DVD収録曲)
2022.1.23 高田馬場CLUB PHASE
「六芒全書 -All Story Teller-」DIGEST
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流通店舗対象メーカー特典:A3ミニポスター
RDCD-025 発売元/Resonance 販売元/FWD
通常盤 \2,000(TAX OUT)
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(CD収録曲)
1.受胎告知
2.Messiah -旧約-
3.Rosario
4.Testament
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流通店舗対象メーカー特典:非売品アーティスト写真
David Official Site
https://davidofficial.net
https://twitter.com/_david_info
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