仕事とロックスターの両立は可能か?家事代行リーディングカンパニー「ベアーズ」部長に聞く
暑いですね。皆さん、暑中見舞い申し上げます。
いきなりですが、読者の皆さんにはやりたいこと、成し遂げたいことはありますか?
僕は2つあります。
1つはMyuu♪を「うたばん」や「HEY!HEY!HEY!」の様な大衆、ライト層向け音楽メディアとして世に認知させること。
もう1つは今まさに水面下で進めていますが、自身がプロデューサー兼メンバーであるバンドでこれからロックスターになること。
これらを達成するために必要な要因は勿論1つではありませんが、今回の取材で感じたことを先に挙げるとすれば、
「行動力」
これこそが何をやる上でも必須な成功条件ではないでしょうか?
本日のお相手はメジャーも経験されたミュージシャンでありながら、新進気鋭のベンチャー企業で部長職を務める株式会社ベアーズの関さん。
10代からドラマーとしてミュージシャンの世界で活躍し、その後数多くのバンドを経てメジャーデビューや海外公演も経験。(あのRIZE『雷図』とも対バンされたことがあるそうです)現在はエレクトロ/ロックバンド「KUZYAKU」として活動されている方です。
「音楽一本では食えない、、、」
「もう、ミュージシャンやめて働こうかな、、」
「仕事一筋5年、10年。俺、やっぱ音楽やりたいな、、」
なんて思っている方々に是非読んで頂きたい内容となっていますので、バイト中だろうが、外回りと称してポケモンGO中だろうが一旦この記事に集中されたし。と思います。ではいきましょう。
いきなり逆質問!大浜編集長は何故Myuu♪をやっているのか?
大浜編集長
「関さん、宜しくお願います。」
関さん
「よろしくお願いします。今日は僕の取材をして頂けるとのことですが、逆に僕も聞きたいことがあるので良いですか?! 大浜編集長は何故この媒体を始められたんですか?」
大浜編集長
「逆インタビューですね(笑)有難うございます。僕がこのメディアを始めた根幹の欲求としては、YOSHIKI氏やhyde氏に会うためですね。」
関さん
「なるほどそうなんですか!」
大浜編集長
「はい。このメディア内でも度々発言していますが、僕が人生で最初に音楽的な衝動を受けたのはいわゆる90年代のロックバンドでして、小学校の時から今でもずっとリスペクトしていますね。もはや自分はいちファンの領域ではなく仕事として絡んでみたいというのもあり、そのためには何ができるかと考えたら音楽メディアかなと。」
関さん
「いやそれは凄いですよ。目的を達成する手段をちゃんと考えて形にしているのは。」
大浜編集長
「有難うございます。あとは、自身がもともとWEB系の仕事をしているのでWEBメディアの運営が最も参入しやすいという点。もう1つは音楽トーク番組などが減って、ミュージシャンをキャラや人柄の面から紹介する様なメディアがなくなったので、だったらそれをウチが担おうというのがきっかけですね。」
関さん
「そうなんですね。でも僕も一緒ですよ。僕の場合は80年代のバンドブームがきっかけで、洋楽で言うとGUNS N’ ROSES、Mötley Crüe、邦楽だと大浜編集長の好きな90年代ロック系の先輩格にあたるDEAD END。ZIGGYやジャパメタも好きですね。僕らの時代は憧れたアーティストに近づく手段はとにかく『自分もバンドをやること』だったので、直ぐにバンドを始める様になりました。」
大浜編集長
「良いですね。その辺りのバンドは僕も好きです。去年LUNATIC FESTでDEAD ENDのLIVEも初めて観れてカッコよかったです。」
関さん
「当時は音楽媒体も雑誌しかないので、今の様にSNSで気軽にアーティストと絡んだりもできないし、そこでしか情報は得られない。なので僕にとって上に挙げたバンドたちは神ですね。」
大浜編集長
「よくわかります(笑)ではそろそろ本題の方に入っていきたいと思いますが、関さんは元々高校卒業後からミュージシャン一本で長く活動され、10年前より二足の草鞋でビジネスマンも兼ねているとのことで、プロフィールを簡単に教えて頂けますか?」
ミュージシャンがビジネス界に足を踏み入れた結果、、
関さん
「はい、まず現在は「KUZYAKU」というバンドでドラマーを担いつつ、平日は家事代行サービスの会社、株式会社ベアーズで働いています。」
大浜編集長
「ベアーズ最近よく耳にしますね。あ、読者の皆さん出会いアプリのペアーズではないですからね。家事代行のベアーズさん。こちらはいつ頃から働かれているんですか?」
関さん
「10年前からですね。当時30歳前後で、高校卒業と同時にバンド一本に全てを懸けてきたのですが、その頃音楽活動の先行きが見えなくなった時に、『人生負けた、、』と思ったんです。10代から音楽だけに懸けてきたので、本当に生きるか死ぬかの精神状態でした。でも家族もいたし、就職しないと無理だなと感じてビジネス界に足を踏み入れ、今に至るといった具合です。」
大浜編集長
「なるほど、そこで10年経験を積まれ今では部長職とのことで、とても順調そうに見えます。」
関さん
「最初は本当に右も左もわからなかったので大変でした。当時ベアーズがまだ30余名規模の時に面接を受けたんですが、まず社長に『何しに来たの?』と言われましたから(笑)」
大浜編集長
「どういうことですか?(笑)」
関さん
「向こうからしたらいきなり茶封筒片手でミュージシャンが面接に来るわけですから、冗談かと思われたのではないでしょうか?(笑)僕は勿論大真面目で、当時求人情報に『PCスキル不要』と書かれてあり即決しました。」
大浜編集長
「そうなんですね!実際に入社してベアーズさんでの10年間はいかがですか?」
関さん
「もうメチャクチャ勉強させて頂いてます。僕は入社後6年間専務取締役 高橋ゆき直属の部門で経験を積ませて頂いたのですが、当初は名刺交換って何?って状態で、あらゆることに対して無知だったので、まずはカバン持ちから。色々と詰められながらのビジネスマンデビューとなりましたね。」
大浜編集長
「ミュージシャンがビジネスマンに転身してバキバキの上司の下で働く、、漫画みたいな話ですね。」
関さん
「ええ(笑)基礎知識も何もないので、商談でも相手が話していることが全く理解できないんですよ。後でお客さんに詰められるみたいな。とにかく全てが0からのスタートだったので、日々しごかれながら走り抜ける感じでした。毎週パワーポイントでベアーズの新企画を考えて専務に提案などしていましたね。宿題で(笑)」
大浜編集長
「良い師匠のもとで経験を積めたんですね。」
関さん
「今でこそそうですが、当時はキツかったですよ本当。。周りの人たちもけっこう辞めていくし、正直2ヶ月目くらいで辞めようと思いました。でも、ここで辞めて他に行っても結果は同じだなと。周りが辞めるんなら俺は逆の残る道を選ぼうということで何とか切り抜けました。」
大浜編集長
「そうだったんですか、カッコイイですね!ちなみにそんなカバン持ちから始まったミュージシャン兼ビジネスマンさんは、現在どういったお仕事を任されているんですか?」
関さん
「今は一つのサービス事業部を任されていてパートさん含め20数名の部下をまとめる統括業務を行っています。」
大浜編集長
「20人も?!すごいですね。でもそれだけお忙しいと音楽活動に時間が割けないのではないですか?」
関さん
「体力的には確かに両立は容易でないです。ただ、かといって仕事後そのまま寝たら何もなく一日が終わりですから。そこは気合を入れて頑張っています。」
音楽とビジネス双方の経験があるからこそ打ち出せるもの
大浜編集長
「そうですよね。僕も日々の仕事とMyuu♪を含めた音楽活動を両立していかなければならないので、良く分かります。関さんの場合、ビジネス経験が今の音楽活動に活かされたと思う点はありますか?」
関さん
「そうですね。お客様満足度の飽くなき追求を徹底的に詰められる会社だから、音楽活動においてもその辺りを意識する様になりました。その為に目標の設定であったり、そこに対して今自分たちはどこにいて、いつ迄に達成するのかといったことをキチッと考えられる様になりました。」
大浜編集長
「なるほどビジネス経験をされた方ならではの結果ですね。」
関さん
「専門的ですがGoogle AnalyticsでバンドHPのアクセス状況などもしっかり追っていますよ(笑)」
*Googleが無償提供している、WEBサイトのPV、ユーザー属性、流入キーワードなどを調べるツール。WEBメディアを運営する人には基本中の基本。バンドHPを管理している人は今スグ実装だ! → 初心者のためのGoogle Analyticsの使い方
関さん
「Myuu♪さんの記事をいくつか読ませてもらって感じたんですが、やはり今の時代アーティスト自身が演奏以外のプロデュース、マーケティング、PRなども担っていかないといけないなと思います。僕も過去にはレーベルに在籍してメジャーで音楽活動させて貰った身ですが、その時は本当に全て周りの大人の方々にお任せ状態でしたから。自分たちミュージシャンがどうやって雑誌に載っているのかなんて知りませんでしたし。」
大浜編集長
「UCLA卒の女性ミュージシャン兼起業家にみるマーケット感覚の重要性と人生の意味や、慶應SFC出身の歌う外資コンサルが描く次世代音楽アーティスト戦略とはの記事ですね。やはりレーベルに所属すると音楽面以外はお任せになるんですね。でもその両方の立場を経験されているのは羨ましいです。今は経済的にも安定しつつ音楽活動に取り組めている訳ですが、ご家族の反応はいかがですか?」
関さん
「どうなんでしょうね(笑)折角仕事に就いたんだからわざわざもう音楽をやらなくてもいいんじゃない?と思っているかもしれません(笑)ただ、僕は音楽がやりたいからこそ今仕事ができているので、そこは貫きたいですよね。」
大浜編集長
「そうですよね!仕事では今後どの様な展望をお持ちですか?」
関さん
「今の事業を全国規模にしたいです。また、将来的には自分みたいな変わったキャリアの人でも活躍できる様な雇用制度もつくっていきたいですね。」
大浜編集長
「流石です。ご自身の経験から、今後同じ様な立場の人が働きやすくなる環境をつくろうというのは素晴らしいと思います。ちなみに、以前関さんのファンが同社に入社してきたそうで??」
関さん
「ええ(笑)以前ありましたね。ただその人は1ヶ月で辞めちゃいましたけど(笑)そんなに甘い環境ではないので(笑)」
大浜編集長
「(笑)」
アメリカではバンドと仕事の両立は当たり前!対バン相手が有名なドーナツ屋社長だった?!
関さん
「両立の話でいうと、ベアーズ入社2年目辺りですか、当時有休取得させて頂きアメリカでLIVEをした際に、対バン相手から『今度ウチのドーナツを食べに来てくれ!』と言われ、最初は『まあ街の小さなお店なんだろうな』と思っていましたが、蓋を開けてみると超有名なドーナツ企業の社長だった、、なんて経験もあります。」
大浜編集長
「流石アメリカ。。スケールがでかいですね。」
関さん
「僕の好きなMötley CrüeのVo:ヴィンス・ニールもミュージシャン兼ビジネスマンの二足の草鞋ですからね。航空会社の社長をされています。」
大浜編集長
「そうだったんですか!Mötley Crüeも。それは知らなかったです。ていうか航空会社ってこれまた規模のデカい話ですね。。(笑)」
関さん
「僕も今後一層マーケティングセンスを磨いて、最終的には世界で活動出来るバンドの一員として在りたいと思います。そのポジションをKUZYAKUで取りに行きます!先ずはUSから攻めます」
大浜編集長
「アメリカでLIVEは本当に真のロックスターですよね!そんな『KUZYAKU』として活動する関さん、最後にPRなどあればお願いします。」
関さん
「6.7月に国内外主要配信サイトよりシングルを3枚連続リリースしました。そして9/19に高円寺CLUB ROOTS!でKUZYAKU×CLUB ROOTS!の合同企画LIVEをします!詳細はhttp://www.kuzyaku.net/にて詳しく記載していますので、是非ご覧下さい。年内は主に曲作りに専念しますが、来年からは海外展開を狙っていきますので、宜しくお願いします!」
Artist Infomation
公式HP:http://www.kuzyaku.net/
公式FB:https://www.facebook.com/KUZYAKU-1563305313930160/
編集あとがき
今回対談した関さんとは偶然にも地元(横浜某所)が一緒で、ローカルネタで打ち解けられたのが良かったです。
また、この対談が実現したのは関さんからMyuu♪に対して問い合わせを頂いたからなのですが、インディーズのバンドが自らメディアにアプローチをかけるということは日常茶飯事なのでしょうか?
僕は正直言ってここまでアクションを起こす人は少ないのではないかと思っています。
「自分たちでやれることは何でもする」と関さんは仰っていましたが、これこそが成功に必要な行動力ですよね。
メディアサイドの自分としては、(まだMyuu♪が小さな媒体だからということもありますが)そもそもウチのメディアを見て、問い合わせフォームにメッセージを打ち込み、返信が来るかもわからないのに連絡をされる時点で他のライバルと差をつけていると感じます。
「めんどくさい」「どうせやっても相手にされない」「恥をかきたくない」
音楽に限らず、こうしたネガティブ思考で行動せずにチャンスを逃している人たちが世の中の90%以上な訳ですから、ある意味で簡単な勝負ですよね。
ということで、Myuu♪ではしばらくの間(特に厳密に期間は定めません)、我こそはと対談依頼を出してきたバンドの取材を無償で行いたいと思います。
下記の条件を満たすバンド、アーティストからのご応募をお待ちしております。
募集要項|大浜編集長との対談取材
募集期間:特になし(気まぐれ)
年齢:不問
ジャンル:不問
望ましい条件:面白いキャリアを持ってる人
必須事項:都内での対談に応じれる方
メリット:Myuu♪で記事掲載され、無料で読者にPRできる
問い合わせ先:info@5835163aa454bbed.lolipop.jp
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