フラメンコの魅力は東洋的でストレート。底抜けに明るく、物哀しげ。またある時は神秘的。
- 2016/11/17
- 音楽×NEWS

スペイン南部のアンダルシア地方に伝わるフラメンコ。ギターの伴奏に合わせた歌、踊り。
フラダンス、ベリーダンスと並びフラメンコのダンスを習う女性も少なくない。
ダンスを支える伴奏は、曲調により様々に変化するリズムのフラメンコギター。
ギター1本で情熱的な世界を作る憧れでもある。
スペイン留学を重ね、教則本を刊行。
多くのプロを輩出するフラメンコギタリストの伊藤シゲルさんにインタビューを試みた。
ギターを始めたきっかけ、最初に憧れたアーティストを教えてください。
もともと小さい頃からさまざまな楽器は好きでした。後にラジオやテレビから流れるギターの音に魅了され、新聞か雑誌の広告でクラシックギターの通信講座を知り、始めたのがきっかけです。
最初に憧れたアルティスタは、レコード(LP盤)で聴いた世代ですから、今は亡きフラメンコギターの大御所、サビカスや、ニ―ニョリカルドです。
フラメンコと出会い フラメンコのどのようなところに魅力を感じましたか?
フラメンコとの出会いは、クラシックギター通信講座受講中、その教材の中にフラメンコギターのコーナーがあり、その奏法が今までと聴いた事が無く刺激的で始めました。
またフラメンコの魅力は、その音楽性にあり、東洋的でストレートに感じるところにあり、ある時は底抜けに明るく、ある時は物哀しげに、またある時は神秘的に…実に個性豊かさに魅力を感じます。
フラメンコ留学をなさって得たことは何でしょうか。
やはり、それはその土地で生のフラメンコ(歌、踊り、ギター)に直接に触れられた事ですね。それらを見て聴いていたある時、涙が出るほど感動したのはこの時が初めてで大きな財産です。
フラメンコのプロを多く育てていらっしゃる秘訣を教えてください。
プロを育てる秘訣は特にありません。ただ基礎、基本に基づいた指導はしてるつもりですが、たまたまそういった才能と情熱を持った生徒が入り、何かを感じとり続けて行く事ができた結果だと思います。
フラメンコとハードロックを融合させたアーティストも日本にいらっしゃいますが、他ジャンルとの融合に関してご意見を教えてください。
今の若者たちは昔と違って音楽に関する情報も得やすく、技術も格段に上がっており、どんどん自分の好きな音楽の世界を作り上げて行けばいいと思う。ただそれをフラメンコと呼ぶには違っており、新しいジャンルを切り拓こうとしているなら、それはそれで素晴らしいことと思う。
12月24日のイベントで演って頂く演目の解説、ご意向教えて頂けましたら幸いです。
演目は、
①セビジャーナス…セビ―ジャの町にとても古くから愛され、明るく華やかで盛んに歌い踊られている曲です。
②グァヒ-ラス…キュ―バの古い民謡がスペインに伝わってフラメンコ化したもので、南国の明るくのびやかな気品のある曲です。
③ギターソロ(当日ご説明をまじえて演奏予定です)
今回素晴らしい¨会¨のイベントに呼んで頂き、フラメンコを知って頂けたら大変嬉しく思います。
今後の伊藤さんのご活動の抱負、ご意向を教えてください。
今年もあと残り少なくなりましたが12月にスタジオコンサート、翌年は2年に一度6回目の発表会に向け少しずつ準備中です。
伊藤シゲル オフィシャルサイト
http://sigue-nao-flamenco.com/#menu-item-2754
告知
12月24日 18時
虎ノ門 イタリアンカメリーノ に出演
http://r.gnavi.co.jp/a804401/
虎ノ門一丁目1-11マスダビルB1
主催 NPO法人温個知心の会
http://onko-chishin.jimdo.com/
TEXT:野島 茂朗
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