【前編】「主張する女性アーティストたち」の饗宴!!「自分の声(想い)を発する女性たち」こそ、次の時代を動かしてゆくと実感したイベント!!

【前編】「主張する女性アーティストたち」の饗宴!!「自分の声(想い)を発する女性たち」こそ、次の時代を動かしてゆくと実感したイベント!!

 昨年8月に赤坂BLITZよりスタートした”次代を担うカールズバンドを軸に据えたイベント”「GIRLS ROCK SPLASH!!」。通算6回目となる「GIRLS ROCK SUMMER SPLASH!! 2015」を、今回は今年2月に引き続き、Zepp Tokyoで開催。出演したのは、ガールズロックバンド革命/Caramel/凸凹凸凹-ルリロリ-/Split BoB/Hysteric Lolita/BAND-MAID®/がんばれ!Victory/Draft King/Chu’s day./ORESKABANDの計10バンド。ハグてっぺいがMCを進行。この日の模様を、前編/中編/後編に分けてお届けします。ここでは、ガールズロックバンド革命/Caramel/凸凹凸凹-ルリロリ-のライブの模様を紹介。
 8月29日には、大阪は阿倍野ROCK TOWNを舞台に、初の「GIRLS ROCK SPLASH!!」大阪公演も開催。出演は、SEKIRARA(大阪)/ガールズロックバンド革命(大阪)/ЯeaL(大阪)/Split BoB(愛知)/Chu’s day.(東京)/Caramel(東京)/Hysteric Lolita(東京)/ BAND-MAID®。こちらにもぜひ足を運んでいただきたい。

ガールズロックバンド革命

【前編】「主張する女性アーティストたち」の饗宴!!「自分の声(想い)を発する女性たち」こそ、次の時代を動かしてゆくと実感したイベント!!|Myuu♪

 イベントのトップを飾ったのが、全員18歳、大阪をベースに活動中のガールズロックバンド革命。その名の通り、ガールズロックシーンに嬉しい衝撃を与えている。
4人の叫ぶようなコーラス冴え渡る『MOMENT』から、ガールズロックバンド革命のライブはスタート。緩急効かせた表情豊かなロックンロールな楽曲。彼女たちの凄まじいエナジーあふれ出る歌声や演奏に,気持ちが高ぶらずにいれない。なんて激しい感情を叩きつけてゆく子たちなんだ。その存在感へ、一発で心が飲み込まれていた。
まさにパワーロック!!、込み上げる熱い感情をブチ蒔けずにはいれない。『ORDEAL』が、会場中の人たちの拳を天高く突き上げさせてゆく。その気持ちすごくわかるよ、彼女たちの演奏が、気持ちを熱く熱く疼かせてゆくんだもの。演奏後には、観客たちのあまりの熱狂ぶりに、その熱気を与えているはずのヴォーカルのあさかっぺが感動のあまり泣いてしまったくらいだ。
ザクザクとしたギターサウンドが熱いウネリを描き出した。キャッチーな歌と荒々しい演奏が絡み合ったシンガロングナンバーの『sparkling smile』。つかみを持った表情も、ガールズロックバンド革命を彩る素敵な魅力だ。
立て続けにぶつけたのが、胸を熱く掻き立てる高揚と心地好いスリリングさを届けてくれた『ランナーチェイス』。その熱に触れていると、「もっともっと」とそのエナジーを求めたくなってゆく。終盤には、熱いコール&レスポンスしてゆく風景も生まれていた。
「次にZEPP TOKYOに立つときはワンマンで」と宣言?!したガールズロックバンド革命のメンバーたち。明るく弾け飛んだパンキッシュナンバー『HELP』が連れ出した興奮。自然と拳突き上がるのも納得だ。中盤に深みを持ったゆったりとしたパートをブリッジとして加えることで、楽曲の持つ躍動性にさらに輪郭深い臨場感を与えていた。
最後は、ガールズロックバンド革命の顔とも言える『声』を熱唱。感情直結型バンドらしく、全身を震わせながら、あらん限りの想いを身体中から解き放ってゆく。その熱気に煽られ、場内中から自然と「HEY!HEY!」熱い声が上がっていた。
彼女たち、これから絶対に注目を集めてゆく存在になっていくはず。ぜひ、今からその成長ぶりを見続けていただきたい。

Caramel

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 「届かない想い月夜に零れた 愛しさと痛みを抱きしめていた 忘れないよ」。Caramelのライブは、込み上げる感情のまま哀切に歌いあげた『月下のナミダ』から幕を開けた。疾走する楽曲の上で、切々とした想いを届けるよう全身を揺らしながら感情を吐き出してゆくヴォーカルのルミ。なんて涙を誘う切なさを抱きながらも、触れたことに嬉しさを覚える歌なんだろう。
一転、哀切さを抱きながらも、激しくコードを掻き鳴らす2本のギターの音が駆けだした。恋する切ない想いを歌った『ラブストーリー』だ。痛い気持ちが募るにつれ、その感情は、疾走する演奏とシンクロしながら楽曲へ哀切な高揚を描き出してゆく。
フリーキーなギターのフレーズがヘヴィトランシーな音と重なりだした。とても高いテンションを抱きながら、スペイシーなポップパンクナンバー『恋愛少女2』が炸裂。場内には、一気に無数の拳が突き上がり、会場内に熱気をはべらせてゆく。3人の感情が高ぶり一つになったときに生まれる興奮のグルーブがとてもとても刺激的だ。そのまま演奏は、『恋愛少女』へ。舞台上から放たれるスリリングで電撃的なアクションが、嬉しいくららいに気持ちを武者震い立たせてゆく。Caramelが作り上げたハイエナジーな音のうねりに、身体の震えが止まらない。拳を突き上げずには入れない…。
ラウドな音が炸裂。会場中の人たちがタオルを振り回し、時には身体を大きく折り畳み,激熱ヘヴィパーティナンバー『君に熱愛chu』へ満面の笑顔で溺れてゆく。重厚なサウンドなのに、何処かポップさを覚えるのも、Caramel自身が放つ小悪魔性から来ているもの?!
『新曲』として披露したのは、3人の高いテンションぶつけあうことで生まれる、高揚生きたスリリングな疾走チューン。気持ちをガンガン高ぶらせながら、演奏と一緒に高く高く駆け上がっていきたい気分。これからライブで大騒ぎの空間を作りあげてゆくに相応しい、新しい武器が誕生した。
胸のドキドキを隠せない、最後に届けたのが、ラブリーでハートフルな恋の想い募りまくりな『Lovers Moment』だ。胸をチクチクさせてゆく嬉しい刺激を与えてゆく。恋したときの、片思いの気持ちが高まり続けるときの感情が、ここまでリアルに投影された楽曲もなかなか無い。Caramelのライブに触れながら、ドキドキな青春の風景がずっと心の中を巡っていた…。

                       

凸凹凸凹-ルリロリ-

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 ドキドキ?!ドキドキ??!?!ドキドキ?!?!?!、つい同じ言葉をくり返してしまうくらい、ライブの冒頭を飾ったスリリングな演奏冴え渡る『クロブチメガネとベビードール』が、気持ちを一気に高ぶらせた。演奏はクールに疾走してゆくが、ポップなメロディー生きた歌であり、メンバー自身がとてもコケティッシュなキャラクターを持っているがゆえに、結局は嬉しく大騒ぎしてしまうんだけどね。この日もみんなで「WOW!WOW!」歌い叫びながら、タオル振りまわし大騒ぎし続けていた。
「さよなら青春の日々よ いつかきっと笑えるかな?!」。10代の頃の、どこか恋愛に甘い妄想を抱いてた頃に経験した、一つの恋の始まりと終わりを通したとても甘酸っぱい気持ち。ビートポップナンバー『さよなら青春の日々よ』が、青春映画に記録しておきたい、痛いけど、淡い恋の物語を呼び起こしてゆく。この手の青春ラブソングを、青春真っ盛りの彼女たちが歌うことで、そこには、よりまばゆい輝きが重ねられていた。
改名前には踊りも魅力にしていた彼女たち。『ボディ・ロカビリー』では、久しぶりにダンスを披露。デジタル化されたロカビリーナンバーに乗せ、モンキーダンスしてゆく姿にも、目が釘付けだ。中盤のブレイクからは、現在のバンドスタイルに変化。それまでの音の上に4人が分厚い生演奏を重ねだした。その展開に触れた瞬間、気持ちがさらに上がり出した。「ダンスとバンド」両面を巧みに活かせる面も凸凹凸凹-ルリロリ-の独自性だ。
観客たちを煽り、場内へ無数の拳を突き上げさせたヴォーカル&ギターの木下ひなこ。マイナー調な歌謡ロックナンバー『恋のスパイダー』が会場へ生み出した、「HEY!HEY!」騒ぎ続けてゆく風景。キュートな笑顔も素敵だが、クールな表情で凛々しく攻めてゆく姿勢に、彼女たちの中にある熱いロックな意志とエナジーを感じさせられた。
最後は、「Every boby go!!」と観客たちと一緒に声の掛け合いを描き続けた『Every body go!!』だ。熱い日射しを全身に浴びながら、太陽へ向かって笑顔で爆走してゆく感覚?!。開放的な、しかもキュートさを魅せたロックンロールナンバー『Every body go!!』を奏で、凸凹凸凹-ルリロリ-は最後までパーティ感たっぷりのライブを描いていった。

PHOTO: 飯田可奈子、大久保恵海、野澤まな、星川歩未
TEXT:長澤智典

「GIRLS ROCK SPLASH!!」HP
http://girlsrocksplash.com/

ガールズロックバンド革命
http://girlsrockbandrevolution.com/
Caramel
https://twitter.com/caramel_149cm
凸凹凸凹-ルリロリ-
http://rurirori.com/

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