これから飛躍が期待出来る男性アイドルグループを集結したイベント「Darling! Live vol.3」
- 2017/11/21
- 音楽×取材
今、ライブハウスシーンで大きな支持と動員、何より黄色い歓声を多く引き寄せているのが、男性アイドルグループ。これから飛躍が期待出来る男性アイドルグループを集結したのが、ここで紹介するシリーズイベントの「Darling! Live」。
11月10日(金)に渋谷SEDEOを舞台に「Darling! Live vol.3」を開催。舞台を彩ったのは、A-dnis./STARBOYS/空想リアリティ/君感覚インストール/コスメ男子/VIMA/コスメインストール/Lv.FIVe/あやまんJAPAN(ゲスト)の計9組。最期には出演者全員によるセッションも登場。メインMCをニシガキ、AMAZの石井優斗と田中晋大郎が担当。さっそく、この日の模様をお伝えします。
A-dnis.
トップを飾ったのが、俳優と俳優の卵から構成されたエンターテインメントユニットのA-dnis.。HIP HOP×EDM×K-POPなスタイルを軸に据えたグループだ。
腰をズンズン揺らせるダンスビートが刺激的な『BANG BANG BANG』が流れだした。2人の女性ダンサーを従えたA-dnis.は、舞台を目一杯駆使し、ワイルドな歌とダンスで観客たちを魅了してゆく。自然と身体が弾みだす。躍動的なビートに触発され、身体に熱が沸き上がる。刺激的な演奏から、一変。A-dnis.は『My Heaven』を歌い、ファンたちに親しみあふれた歌と笑顔を投げかけた。一体化したダンス。それ以上に、笑みを浮かべ歌い踊る姿に惹かれ、何時しか頬の広角を緩めていた。
浮遊感を持った演奏の上、愛しい表情と甘い歌声でせまる4人。A-dnis.は『Time』を魅力に、気持ちを一つに溶け合う甘い空間を作りあげた。途中、「ピーナッツバター」と掛け合う場面も、サビではフロアーの人たちを巻き込み、大きく手を振りながら温かい空気を作り出してゆく。最後は、『爆弾』というタイトルに相応しい強烈なHIP HOP×EDMなスタイルを通し、観客たちを次々と跳ねさせた。力強いビート以上にパワフルなラップをぶつける彼ら。一緒に身体を揺らし踊り騒ぎたくなる気持ちも納得だ。
君感覚インストール
俳優・モデル・歌手・パフォーマーなど様々な分野で活躍する6人が集まり結成した、ハイブリッドメンズアイドルグループ「君スト」こと君感覚インストール。
彼らはクールな香りを妖しく振りまき、刺激的でエレクトロなビートに乗せ『インストーラー』を歌いだした。興奮をインストールする? それとも甘い男の魅力をインストールしてゆく?? 身体を直撃する演奏とは裏腹に、クールな表情でせまる6人。でも、その歌声には甘いメロウな男の優しさも滲み出ている。そこへ、隠せない親しみやすさを発見。
「あなたのすべてを受け入れる」という言葉にグッと心がつかまれた。キラキラとした輝きを放つトランシーな楽曲の登場だ。高速ビートの上で、愛しい人へ『プリーズキスミー』とせまる6人。彼らの熱いアプローチを、両手でハートマークを作り受け止めるファンたち。どんな熱く破裂した感情も、ぜんぶハートで抱きしめてゆく。その関係が素敵じゃない。
歌始まりの『New Password』が飛び出した。「みんなで声出せ」の合図をきっかけに、場内から響いたMIX。ハッピーハードコアな弾けるダンスビートに乗せ、キラキラ輝くポップな歌を6人はぶつけてゆく。サビではファンたちも一緒に「パスワード」と歌いながらパスワードの振りを共に作りあげていた。勢い満載の歌と楽しさに巻き込まれ、大勢の人たちが一緒にはしゃいでゆく。さすが巻き込み型なグループだ。最後にフロアーから聞こえた、ファンたちの「インストールされました」の声も印象的だった。
コスメ男子
コスメを使ってみなさんのビューティをサポートする「ビューティーサポートアイドル」として活動中のコスメ男子。
「声出せ!!」の掛け声をきっかけにコスメ男子のライブがスタート。ポップでキャッチーな『コスメン☆レボリューション』を、4人はテンション高く届けてきた。フロアーの最前線で飛び交う熱いコール。その後ろでは、色とりどりのサイリウムを振り、舞台上の4人へファンたちがエールを送っていた。歌物ポップな革命を起こしてゆくコスメ男子、その天真爛漫な明るさへ無条件に惹かれてゆく。
「みんなで楽しくメイクを学ぼう」の声に続き歌ったのが、キラキラ輝く歌のチークを塗ったポップチューンの『ファーストコスメ』。コールを入れやすい楽曲なのもポイントだ。途中、メンバーのバック転も登場。一緒にはしゃぎながら心をキラキラにメイクしていけるのが嬉しい。4人と一緒にはしゃぎたくなる理由も納得だ。
沸き上がる力を歌や掛け声へぶつけながら、コスメ男子はファンたちに熱い声援を送り出した。『キミへのエール』は、夢をつかもうとする人へ4人が贈った応援歌。真っ直ぐな想い、だからこそ、その歌声は胸へ真っ直ぐ届いてきた。それ以上に、歌の間に間にエール(コール)をぶつけてゆくファンたちの熱狂ぶりもすごかった!! 最後にコスメ男子は、刺激的でハイテンションなEDMナンバー『ハイテンションビジョン』をブースト。これまでの親しみやすさとは異なる、凛々しい男らしさも描写。次々と歌のファンデーションを塗り変えながら、コスメ男子は身近な距離感を感じさせるステージを描き出していった。
空想リアリティ
気持ちをドキドキ弾ませる明るい曲に乗せ、「4分間のラブストーリー」を届ける「少女漫画系ラブソングユニット」の空想リアリティ。
空想リアリティの魅力は何と言っても「歌」を届けてゆく姿勢だ。この日は2人だったが、普段は3人組という編成を武器に、それぞれの歌声の魅力はもちろん、この日も、2人の歌声が重なったときのハーモニーに胸をときめかせれば、『アイドルなんかが』を歌う2人の姿に目線が惹かれっぱなしだった。そしてもう一つの魅力が、とてもロマンチックな、でも、ドキドキとした恋心をドラチマチックに歌う姿。少女漫画の盛り上がり場面をそのまま切り取ったような『ガチLOVE♡口上曲』に、心がキュンキュンときめいてゆく。胸いっぱいの想いを熱くぶつけるファンたちの可愛いエールも、この曲には不可欠な萌え要素。一緒にドキドキな恋の告白シチュエーションを作り上げる。そのホットな疑似体験は、まるで2.5次元感覚だ。
『君の好きな…』は、昭和歌謡曲を現代風にメイクした楽曲。真っ直ぐで純真な想いは、当時の感覚を再現してのこと? むしろ、純粋な想いを直球でぶつける姿へほとばしる情熱を感じていた。最後は、「うりゃ、おい」の声とMIXが飛び交う『転校初日のプロブレム』だ。漫画の一場面をそのまま楽曲として切り取ったような歌に熱狂しつつも、頭の中では妄想をシミュレーション。空想の中で楽しみつつ、身体は現実の中ではしゃいでゆく。自分も漫画の中のヒロインになったような不思議なパーティ感覚を味わえる。それが、空想リアリティのライブの魅力だ。
VIMA
「メンズアイドルユニット」VIMAの登場だ。彼らは冒頭から「うりゃ、おい」とファンたちを煽りだした。VIMAが歌いだしたのが、気持ちに眩しいときめきを注ぐキラキラとした歌系ナンバーの『Be Ambitious』。キャッチーだからこそ、一緒に歌を口づさみ、コールを返しながら共に高まりたい。一緒に熱を上げて気持ちを一つにしてゆく、その感覚が最高じゃない。
『Summer kaleidoscope』は、訪れる夏へ期待を抱く想いを記したサマーチューン。歌詞は思いきり灼熱してるけど、温かさ覚える優しい歌なのもVIMAらしさ。歌心を持ったグループらしく、4人の一つになったハーモニーが心へときめきを充電してゆく。その親しみやすさに、ファンたちも憧れの先輩感覚を覚えているのかも知れない。
右手を大きく振りみんなで歌った「青春ウォーウォーウォー」の風景から、『青春ウォー』がスタート。一緒に覚えやすい振りをしながら、一見さんでもすぐに参加し楽しい歌物ワールドへ飛び込んでいけるのが嬉しい。間口の広い音楽性は、それだけVIMAの楽曲が大衆性を持っている証拠。何時しか会場中の人たちが大きく手を振りパーティの中へ参加していたのも、納得だ。
「心のまま叫ぶんだ」「オーライ!!」。最後は、スタイリッシュな『Never Give Up』を歌唱。気持ちを熱く上げてゆく楽曲へ触れながらVIMAの歌にパワーをチャージしていた人たちも多かった。親しみやすい歌を魅力にしたVIMA、初めて触れる歌でも、すぐに自分の歌にして共に楽しめてしまうのがいいよね。
コスメインストール
続いては、コスメ男子と君感覚インストールがシャッフルされて結成される企画ユニット。2チームのうちファン投票の多かったほうがライブを行う企画。投票結果は、わずか3票という僅差の中…MCの呼び込みとともに登場したのは「コスメインストール」だ。
ファンからは歓喜の声。中には泣き出すファンも。
「あなたをキュートにインストール」と口にしながら、こうめい/Hide/優瑠/きょーいち/FUMIYAの5名によるコスメインストールがステージへ登壇。彼らは『ダンシングサムライ』のイントロから、そのまま『ファーストコスメ』を歌唱。2組のメンバーをミックスしたことから、何時ものコスメ男子バージョンとは異なるキラキラ感を味わえたのも嬉しいポイント。途中には、メンバーたちのコミカルなアクロバット?プレイも登場。クスッとした笑いも誘っていた。
さらに彼らは、君感覚インストールの『New Password』を熱唱。はちゃめちゃな面は、スペシャルユニットだからこそ。むしろファンたちは、なかなか見られない組み合わせを無邪気に楽しんでいた。
STARBOYS
登場した瞬間から、気持ちがバクバク沸きだした。「進化系ヴォーカルユニット」STARBOYSのライブは、スリリングなEDMナンバー『Drive me Crazy』からスタート。クールに、でも大胆なダンスを描きながら、彼らは観客たちを熱狂のドライブへ連れ出した。彼らに誘われたら、心火照るまま熱に浮かされたくなる。なんて、男の色気あふれるイカした連中だ。
コミカルな表情を提示したMCから一転、「大切な人を想い浮かべて聴いてください」の言葉に相応しい、涙の滴零れそうな哀切なバラード『CROSS』をSTARBOYSは歌唱。ふたたび逢えるか定かではない約束を胸に仕舞いながら、彼らは愛しい人への想いを、今にも気持ち壊れそうな歌声で響かせていた。
激しいギターの音が炸裂。STARBOYSはワイルドにパワフルに、凛々しい姿を『HERO』に乗せぶつけてきた。躍動的な歌声と楽曲に触発され、熱い声を返してゆくファンたち。STARBOYSにはキリッとした男らしくタフな姿がとても似合う。最後は、眩しい光をかき集め、キラキラとした希望の輝きへ変えるように5人は『君と世界』を熱唱。メンバー一人一人の歌声に、一つに重なり合った全員の歌声へ、気持ち沸き立つエナジーを感じていた。大きな舞台が映えるグループのように、彼らがこれからどんな風に飛躍した道を作り出すかが楽しみだ。
あやまんJAPAN
ゲストとして登場したのが、唯一の女性グループになるあやまんJAPAN。フロアーには、この日の出演者たちの姿も。ライブは、EDMスタイルにアレンジした『ぽいぽいEDM』からスタート。「ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴーー」と歌い叫びながら、MCでは「○○玉」「ゲットだぜー」のやりとりなど放送禁止用語を連発し、彼女たちはファンたちに衝撃を与えてゆく。
「あやまんといえば、あげまんパワー」と叫んだあとに、T.M.Revolutionの『HOT LIMIT』を歌いながら、「あやまんルーレット」と題したコミカルなゲームを実施。さらには、あやまん監督/サムギョプサル和田/たまたまこらが「アナと雪の女王」でお馴染みの『Let It Go』を熱唱…のはずが、「ありのままの姿を見せるのよ」の歌に続き、パンティを脱いで某出演グループの男性の頭にかぶせれば、君感覚インストールのSHINを舞台に上げ、上半身を裸にさせてしまった。
最後も、『ぽいぽいEDM』に乗せ、「あやまんジェットコースター」を実施。舞台に上げたお客さんを四つんばいにし、いろんな羞恥?プレーを行っていた。その下ネタ連発のライブに、女の子たちは嬉しい?衝撃を受けていた。
Lv.FIVe
トリを飾ったのが、「可能性を秘めた原石が経験値を積んで、デビューという目標に向かって成長していくPROJECTチーム」ことLv.FIVe。
この日は2人でのステージ(普段は6人)になったとはいえ、そんなハンデも関係なく彼らは最初からテンションMAXで『Brand New World』を歌いだした。軽快に駆ける歌にファンたちも黄色い声を重ね、一緒に熱狂へ向かってゆく。止まらない興奮が、早くも場内には生まれていた。
ここで、ゲストとしてMCを担当していたAMAZの2人を招いての編成へ。届けたのが、カラフルに弾けたパーティチューンの『FIVE』。Lv.FIVeの2人が歌う背景で、AMAZの2人が踊りながら、ステージに華やかな色を塗り重ねてゆく。スペシャルな組み合わせに、フロアーのファンたちもカラフルなサイリウムを振り、絶叫を届け、彩り豊かな楽曲やステージングに派手な色を添えていた。
最後に歌った『Starlight story』は4人で熱唱。会場中の人たちと一緒に熱気をその身に感じながら、イベントのトリを飾るに相応しい盛り上がりを描きだしていった。親しみやすい歌の数々に、初めて触れる人たちも一緒になって無邪気にはしゃいでいたのが素敵じゃない。
セッション
最後は、この日出演したグループが大集合。舞台へ所狭しと揃ったところで、全員で歌ったのがNEWSの『チャンカパーナ』。メンバーが次々入れ換わりながら前へ出て歌いつつ、銘々が自由奔放に舞台上で騒ぎ続け、みんな笑顔でこの瞬間を味わっていた。このセッション、「Darling! Live」ではお馴染みの風景。フレンドリー感満載なこの関係も、微笑ましくて素敵だ。他のイベントではなかなか見られない景色が見られるのもこのイベントの醍醐味だ。
ずっと熱い空気が生まれていた、この日。次は「Darling! Live vol.4」。その開催が何時になるのか、そこは楽しみに待ってようか。
PHOTO:佐野和樹
TEXT:長澤智典
A-dnis.
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君感覚インストール
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A-dnis.
『BANG BANG BANG』
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『コスメン☆レボリューション』
『ファーストコスメ』
『キミへのエール』
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空想リアリティ
『アイドルなんかが』
『ガチLOVE♡口上曲』
『君の好きな…』
『転校初日のプロブレム』
VIMA
『Be Ambitious』
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『青春ウォー』
『Never Give Up』
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『ファーストコスメ』
『New password』
STARBOYS
『Drive me Crazy』
『CROSS』
『HERO』
『君と世界』
あやまんJAPAN
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『ぽいぽいa.k.aAYAMANISM』
Lv.FIVe
『Brand New World』
『FIVE』
『Starlight story』
セッション
『チャンカパーナ』
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