「ここが、夢のど真ん中」。Zepp Tokyoの舞台でコドモドラゴンが一つの夢を叶えた瞬間!

「ここが、夢のど真ん中」。Zepp Tokyoの舞台でコドモドラゴンが一つの夢を叶えた瞬間!|Myuu♪

コドモドラゴン、3月に発売するシングル『HEMLOCK』を手に、初の「47都道府県単独ツアー」を決行!!、ファイナルはZepp Diver City Tokyo。ついに、もう一つの夢も現実に!!
                           
昨年11月25日に、B.P.RECORDSへ所属する己龍/Royz/コドモドラゴンの3バンドが合同で制作リリースしたシングル『FAMILY PARTY』。同作品を手に3バンドは、昨年12月より合同ツアー「FAMILY PARTY」を全国各地で開催。そのファイナル公演として用意したのが、1月8日-10日の3日間に渡りZepp Tokyoを舞台に、それぞれのバンドが1日ずつワンマンを行う形でのライブだった。
同ツアーのファイナルシリーズ二番手として1月9日(金)の舞台に登場したのが、コドモドラゴンOnemanLIVE-Oneman100回記念LIVE-「FAMILY PARTY Final-コドモドラゴン編-」と題し、通算100回目となる記念のワンマンも兼ねてステージに立ったコドモドラゴン。

 場内中でカラフルに点滅し続けている無数のライトリングの輝き。この日は、1枚のチケットで2名入場できるペアチケット制を実施してとはいえ、場内を光(人)が埋めつくした様はまさに絶景だった。
約2年半前にコドモドラゴンは、当時、己龍が行った47都道府県単独巡業のオープニングアクトとして全公演へ同行することが決定。巡業の初日公演の場となった、満員の観客詰めかけたZepp Tokyoの舞台へ立ち、たった数曲とはいえライブ演奏を行った。MCでも、ヴォーカルのハヤトが「あのときは手も震えるくらい、緊張して何も出来なかった」と語っていたように、あの当時は、完全に会場の雰囲気へ呑み込まれ萎縮していた自分たちがいた。だからこそ彼らは、何時か絶対に自分たちだけの力でZepp Tokyoの舞台へ立つことを「目標にすべき夢」として掲げながら活動を続けてきた。
当日の舞台上でハヤトは、暴れ続ける大勢の観客たちを前に、何度も「一つの夢が叶ったよ」「今、このライブが、俺らの夢のど真ん中なんだ」と叫んでいた。それくらい、彼らが夢見た光景が眼前に広がっていた。でも、経った2年半でこの地に辿り着き、この光景を描き出せたのも、この日のライブを観れば十分納得のいくことだった。

「騒げ!騒げっ!!叫べーっ!!!」。冒頭を飾った『シリアルキラー』からコドモドラゴンは凄まじい衝撃音を叩きつけ、一瞬にして観客たちをモッシュやヘドバンの渦の中へ巻き込み出した。最初から全身全霊を込め攻めてゆくメンバーたち。その気迫に負けじと、同じよう気迫をぶつけ騒ぎ続ける観客たち。そこには、『シリアルキラー』の歌詞に綴られた「狂気の沙汰がもう止まらない」様が広がっていた。
「ここが夢のど真ん中だ、もう怖いものなんて何もねぇよ!!」「お前らの本気の声を聞かせてくれよ!!」。重厚な音に任せ最新ナンバー『クロトアカ』をブーストして以降、『FACE TO FAKE.』や『アリア』など、徹底して理性を破壊してゆく激烈な楽曲を彼らは次々と叩きつけてきた。ダンスロックナンバー『TETRA』ではレーザーの光とトランシーな音に包まれ踊り狂えば、ハードコアな音が炸裂した『修羅』に身を任せ、ヘドバンしながら暴れ続ける様もそこには描き出されていた。
「夢は信じてれば叶うから」と、高揚した気持ちのままに歌いかけた『アネモネ』。「ブットバセ常識を」と観客たちをけしかけた『DIVA』。meN-meNのファンキーでラウドなスラップベースも炸裂、「コドモドラゴンにしか描けない音楽だ」と突きつけた『RAD MUSIC!!』では、会場中の人たちがクシャクシャの笑顔で騒ぎ狂っていた。
「いけいけいけいけ」「ひゃくおめ」の掛け合いも飛び交った『ヒューマンエラー』を皮切りに、『ISOLATION』や『御礼参り』など激しく挑みかかる楽曲をぶつけ、高ぶった気持ちと気持ちをぶつけあった終盤の熱狂。だからこそ、最後に奏でた感情を高揚させる『WARUAGAKI』に触れながら、それまでの興奮を身体中から解き放つよう誰もが満面の笑顔を舞台上へ向け、心地好く熱狂に酔いしれていたのだろう。

アンコールでは、2年半前のZepp Tokyoでも披露した、コドモドラゴンをずっと支え続けてきた『RIGHT EVIL』や『NEPENTHES.』を演奏。けっして軸足をぶらすことなく、振り幅を広げながらも進化成長してゆく意志を、コドモドラゴンは騒ぎ狂う観客たちへ改めて知らしめてくれた。

コドモドラゴンは、3月30日(水)に通算9枚目となるシングル『HEMLOCK』を4-Type発売する。HEMLOCKとは、ドクニンジン(毒薬)のこと。辞書によると、「ソクラテスが獄中で毒殺された時に使われたとされるもの」。何故、彼らがこのタイトルを掲げたのか?!。つねにメッセージを皮肉(アイロニー)った変化球に変えながら投げる連中だけに、『HEMLOCK』の中にも、いろんな毒舌に乗せた皮肉が詰め込まれていると予想する。アイロニーとは、辞書によると「無知を装いながら、知者を自認する相手と問答を重ね、かえって相手が無知であることをあらわにし、その知識が見せかけのものでしかなかったことを悟らせる、ソクラテスの問答法」という意味もある。もしや『HEMLOCK』という言葉も、そこと関連しているのか?!。だとしたら、なんてMONDO(素晴らしい)な仕掛けなんだろう。
 彼らは『HEMLOCK』を手に、4月3日の沖縄Outputを皮切りに、コドモドラゴン 47都道府県 Oneman Tour「DRINK UP THE HEMLOCK!!」を開始する。己龍のオープニングアクトとして彼らの47都道府県単独巡業へ同行したときから、何時か自分たちがワンマンで47都道府県単独ツアーを行うことを目標としていだけに、ついにその夢が叶うことになった。さらに、同ツアーのファイナル会場として用意したのが「DRINK UP THE HEMLOCK!!」-Tour Final-と題し8月09日(火)に行うZepp Diver Cityを舞台にしたワンマンライブ。彼らが全国各地を巡った成果が、どんな風にファンたちと共にZepp Diver City Tokyoの会場を包み込んでゆくのか楽しみだ。
    
TEXT:長澤智典

-セットリスト-
『シリアルキラー』
『クロトアカ』
『FACE TO FAKE.』
MC
『アリア』
『Can’t stop MAD teens.』
『TETRA』
『修羅』
MC
『アネモネ』
『I am crying alone on the battlefield.』
『DIVA』
『FOX-7』
『RAD MUSIC!!』
MC
『ヒューマンエラー』
『ISOLATION』
『Sick!?』
『御礼参り』
『WARUAGAKI』
アンコール
『RIGHT EVIL』
『64』
『NEPENTHES.』

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