7月に渋谷REXで行った1stワンマンライブをソールドアウト。その勢いを加速させようと、HOT DOG CATは11月18日(月)にTSUTAYA O-NESTを舞台に2ndワンマンライブ「HOT DOG CAT 2ndワンマンライブ ~わん??にゃん!!だふるらいふ~」を行った。この日より、BABY TO KISSのメンバーとして活動してきた楪カヲルがHOT DOG CATのメンバーへ昇格。5人体制として初の公演にもなった。
フロアの最後列まで人が押し寄せた場内。ライブは、グループの歩みを映し出した映像の上映からスタート。6人編成で始まったHOT DOG CATだったが、相次ぐメンバーの脱退により、一時期はメンバーが3人になったことも。様々な試練を乗り越え、HOT DOG CATは今、5人という新たな編成に辿り着いた。でも、ここからが本当の意味でのスタートライン。これから5人で新しい物語を描き出す合図を告げるように、幕開けの音楽が場内を包み込む。
SEが流れると同時に、フロア中から沸き上がる凄まじい絶叫。高ぶる声のエールを受け、5人のお披露目となるライブは、笑顔で喜びを噛みしめるように「ワンダフルライフ」から始まった。気持ちを熱く騒がせるビートロックナンバーの上で、彼女たちは舞台を左右に動きながら、零れそうな笑顔で思いきりはしゃぎだす。「手を伸ばして手を伸ばして~何時か辿り着くと信じて」と歌いながら、彼女たちは胸の奥に秘めた夢に1mmでも近づこうと思いをぶつけてきた。何度転ぼうと、彼女たちは何度だって立ち上がり、ワンダフルな日々をつかむまで笑顔を絶やすことなく走り続けてゆく。彼女たちの追い求める夢を一緒に作ろうと側へ寄り添う人たちがこんなにも大勢増えたことが、とても嬉しい!!!!!
激しいギターサウンドが炸裂。メンバーらの歌う「曖昧me」の声に、荒らげた絶叫をぶつける観客たち。メンバー5人による一つ一つの動きが、臨場感と迫力を持って伝わる。メンバーの歌のバトンが変わるたびにフロア中のサイリウムの色も変化。何時しかメンバーと観客たちが共に大きく跳ねながら、フロアに消えない熱狂を描きだしていた。一緒に「オイオイ」と叫ぶ、この楽しさがたまらない。
勢いを持って飛びだしたのが「イツモノヨウニ」。胸を熱く揺さぶる想いを抱きながら歌を届けるメンバーたち。彼女たちの歌声や姿に熱いエールを送る観客たち。そう、何時ものように、何時もの場所で、何時もの笑顔を浮かべながら、彼女たちと一緒に青春という名のマグカップの中で溶け合いたい。この空間に足を運び、この歌へ触れるたびに、僕らは何時だって青春時代の自分に戻れる。無邪気な笑顔で、何時もの君と楽しさを分かち合える。この場所が輝き続ける限り、僕らは何時もの場所に集り、「いつものように笑顔のままで」はしゃぎあうんだ。
眩しい青春の日々を、思いきり蹴り飛ばせ。飛びだしたのが「青春18キック」だ。彼女たちが与えてくれた歌の切符を手に、もっともっと熱狂の旅を共に続けようじゃないか。その先に広がる興奮や熱狂という名の駅へ辿り着こうと、メンバーと観客たちが一つになり「オーオーオー」と熱い歌声を重ねていた。満面の笑顔で無邪気にはしゃぐ彼女たち。5人は、眩しい青春の日々の中で輝きを放っていた。たとえいくつになろうと、彼女たちのライブに触れた瞬間から僕らも青春の景色へ一緒に飛び込み、彼女たちの描く物語を彩る重要なキャストになれる。だからこそ一緒に描きたい、眩しい青春の汗ほとばしる風景を…。
「今日から新体制になりました」と、まずは挨拶。この日より、新衣装も解禁。楪カヲルも「めちゃくちゃ可愛い」とみずから興奮覚えながら、衣装について語っていた。
届けたのが、2020年を彩るに相応しい新曲の「オリンピック・ハイテンション」。躍動的なリズムの上で、5人がテンション高く歌声をぶつけだす。胸弾む曲調に合わせ、ハイジャンプする気分でステップを踏みながら歌う5人。舞台を競技場代わりに、何処よりも火照った熱狂を描き出そうと、彼女たちは心開放した歌声を高いテンションのまま響かせてゆく。黒沢あかりや楪カヲル、白河陽奈に大原莉奈など、ユニット編成でデュエットする場面が登場するのも注目したいポイントだ。途中、「オリンピック ハイテンション」とメンバーらと一緒に歌い叫ぶ場面も登場。初見にも関わらず、瞬時に熱いコール入れて騒ぐ観客たちの熟練したプロの客技には唸らされた。
「いろいろな色 色とりどりの 見えないいろんな色」と5人の華やかな歌のハーモニーから始まったのが、胸を晴れた気持ちへ導く爽やかなポップチューン「イロイロナイロ」。いろんな心模様を歌詞の中へ映し出しながらも、この歌に触れていると、何処かあったかい気持ちを胸に覚えてゆく。サビ歌をメンバーそれぞれにリレーして歌えば、大サビを5人が心を一つに暖かく歌唱。両腕でギュッと抱きしめられたような温もりを覚える、ほっこりとしたその歌声が大好きだ。
楽曲は、ふたたび熱を持って駆けだした。満面の笑顔で「凸凹フレンズ」を歌う5人の姿が、とてもチャーミング。彼女たちへ向かってフロア中から沸きだしたゴツい熱狂のエール。そんな凸凹の関係が一つに重なり合ったとき、そこには胸騒がせる興奮と熱狂が生まれる。愛らしく、可愛く歌を届ける5人。対してフロアからは、終始絶叫にも似た熱い声が響き渡る。黒沢あかりの「大好きだよ」の声に大興奮の観客たち。互いが凸凹だからこそ、一つに重なりあおうと想いを寄せ合う。その関係が素敵じゃない。
飛びだしたのが、気持ちを熱く高ぶらす熱狂情熱ナンバーの「オフィーリア~君に会いたくて~」だ。ハートフルな歌声を愛らしく届けるメンバーたち。哀愁を匂わせた歌声に胸が疼けば、美メロなサビ歌に心がギュッと締めつけられた。胸の内に秘めた乙女心を、愛しい人へ向けた届かない切ない気持ちを、5人は希望や勇気に塗り替えようと歌いかける。「悲しい恋でも 叶わぬ夢でも 君への想い断ち切れない~君に逢いたくて だけど逢えなくて」の歌詞が、心を締めつける。たとえ胸が苦しくて居たたまれなくても、彼女たちに「君が君が好きだ」と歌われるたび「俺もー」と叫びたくなる。この気持ちがとても愛おしい。
ライブも終盤戦へ。乙女の強い意識や告白を、5人は「純情アイスティー」へ乗せ歌いかける。心に抱いた壊れそうな恋心を、彼女たちは胸に手を当て熱々とした想いのままに届けてゆく。愛おしくも切ない心模様を歌う彼女たち、その姿を守ってあげたい気持ちになっていた。落ちサビで大原莉奈と鈴本りんが愛の告白をすれば、その想いへ観客たちが熱いエールを送る。この関係が最高じゃない。5人にツンツン指を刺されるたび、沸き出す感情を抑えられなかった。
「みんなで一緒に」「わんわんにゃんにゃん」。最後にHOT DOG CATは「キラキラ☆ポジティブ」をプレゼント。会場中の人たちが気持ちを一つに、熱狂を貪り食らっていた。キラキラとした輝きの中へメンバーが、観客たちが包まれてゆく。わちゃわちゃと無邪気に歌い踊るメンバーたち。その姿に熱いエールを送らずにいれない。一緒に「キラキラポジティブ」と歌い叫んだ風景。落ちサビでメンバーが歌をリレー。大サビで5人が満面の笑顔でキラキラした歌を届けた瞬間、その眩しさに理性がハレーションを起こして飛んでしまった。そんな愛しき熱狂に終始包まれたライブ本編だった。
熱いアンコールの声を受け、ふたたび5人はステージへ。アンコール前にスクリーンへ映し出されたのが「重大発表」。それが、3月3日に渋谷WWWで生バンドを従えた3rdワンマン公演を行うことと、初のCD音源リリースというニュース。その発表を受け、メンバーたちが涙目で大興奮していた!!!!!
ここで、この日の感想をメンバーらが一人ずつ語りだした。
「新体制を発表してから3週間くらいなのに、紫のサイリウムを振ってくださる方がいてめちゃくちゃ嬉しかったです。面接のときからHOT DOG CATに入りたいと志望してたから、今回入れてとても嬉しかったです。1ヶ月の準備期間ですべての歌と振りを合わせてだったからすごく大変でしたが、出来ると信じてやってきて本当に良かったです。HOT DOG CATという、すでに中身の出来ているグループの中に入ることが最初とても不安だったんですが、HOT DOG CATのメンバーがとても優しく受け入れてくれたように、HOT DOG CATに入れてすごく良かったなって本当に思いました。なので、これからはHOT DOG CATとして、新体制として新しい風を吹かせていきたいと思います。
あと、わたしが入ってHOT DOG CATが下がったと思われないように、さらにはもっと高み目指せるように、ファンの方やメンバーにHOT DOG CATに楪カヲルが入って良かったと思ってもらえるように、これからも頑張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」(楪カヲル)
「わたしに初めての後輩が出来ました。カヲルちゃんの加入が決まってから、「鈴本、もっと頑張らないとな」という声をいただくんですけど。正直わたしにはいい意味で関係ないっていうか、誰が入ろうと自分だし、HOT DOG CATにいる価値を自分で高めていかないとなと思っています。
わたし、一般人からアイドルを始めました。「一般人からよくここまで来たね」と言われることはすごく嬉しいですけど、もうそろそろアイドルとして一歩ずつ、確実に上に上がっていけるようにしたいんですけど…。「アイドルって承認欲求の塊だから」って、よく言うじゃないですか。わたしも、その承認欲求があって。それは「可愛い」と言われたいんじゃなくて、一つ一つの歌割りやフォーメーションの立ち位置にわたしはすごくこだわっているんですよ。なんかちゃらけたしゃべり方だし、へらへらしてるとすごい思われがちですけど。こう見えて負けず嫌いなので、そういうところをファンの人にも見てもらいたいなと思っています。
CDリリースは、正直、わたしは今回のタイミングじゃないなと思っていたんですよ。5人としてまだまだ安定してないし、先になっちゃうのかなと思ってたんですけど。本当にリリースが決定してすごく嬉しいです。リリースイベンントがすごく楽しみじゃないですか。いろんなところにいけるし、いっぱいしゃべれるし、そういう醍醐味もあると思うので、一つ一つの行事をみんなと一緒に共有していきたいなと思っています。これからもわたしについてきてください。鈴本推しを幸せにするのはわたしなので、みんなついてきてね。これからもよろしくお願いします」(鈴本りん)
(終始涙声で)「「7月の1stワンマンライブのときに、今日のワンマンライブのことが発表されてから4ヶ月間、本当にあっと言う間に過ぎて、今日を迎えました。すごくすごく楽しみに今日まで生きてました。だから、終わるのはちょっと寂しかったけど。3月3日のワンマンライブがまた発表されて、また楽しみなことが決まったことで、あかりは大好きなメンバーと、大好きなファンの方とまた楽しい時間を過ごしていけるのが光栄です。楽しい時間を、もっと一緒に過ごしたいです。
CDの発売も、次のワンマンのことも本当に発表まで知らなくて、だからみんなと一緒に嬉しいことや楽しいことを共有できるのが本当に嬉しい!!。あかりは頑張ってるから、みんなあかりのこと好きになってください。新体制として今日からもっといっぱい頑張るので、応援してください」(黒沢あかり)
「4ヶ月前に今日のワンマンライブが発表されてから、時が経つのが早すぎて、まだ4ヶ月もあるのかぁと思ってたんですけど。何時の間にかTSUTAYA O-NESTのステージに立ってワンマンをして、今ここにいます。正直、今日の感想を聴かれても「楽しかった」しか言うことがないくらい楽しすぎて記憶がないんですけど…。
わたし、本当は今日で辞めようかなと思ってて。ずっと、誰にも言わずに悩んできてて。でも、やっぱりわたしはライブが好きだし、自分の持っている情熱は、わたしはステージでしか表現することができないと思っているので、これからもHOT DOG CATとして立つ一つ一つのステージに自分の情熱をぶつけていくし、そこに居てくれるみんなのことを大切にしていきたいと思います。わたしは、これだというものが何もなくて、HOT DOG CATに、そんな存在のわたしが居ていいのかなって考えることが沢山あるんですけど。何時か自分が変わって、「わたしはHOT DOG CATに欠かせない存在だ」って言えるくらい大切な人になることが自分自身の目標です。
ワンマンとCDリリースが決まりました。CDリリースはね、みんな負担が大きかったりするじゃない。でも、それを後悔しないくらいのCDの中身とリリース期間にしたいし、ワンマンライブも生バンドって言われて、私たち歌上手くないのに大丈夫かなみたいな不安もあったけど。でも、スタッフさんが生バンドにするって決めたのを後悔しないように、これから3月3日まで成長したいので、みなさん明日には会社に行ったら3月3日は有休を申請してくれると嬉しいです」(大原莉奈)
「私たちは4ヶ月前の7月に初めてワンマンライブをすることが出来ました。しかもその日に、今日の2ndワンマンライブが発表され、今日を迎えることが出来ました。そして今日、さらに次のワンマンライブを3月3日に渋谷WWWで行うことが決まれば、念願だったCDリリースも決まったように、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。でも、正直自分たちと同じ時期にデビューしたグループや、自分たちの後にデビューしたグループが、私たちより大きな箱でワンマンをしていたり、大きなイベントに出てるのを見て悔しいなと思ったことも、羨ましいなと思ったことも何度もあります。でも、どんなことにも近道はないとわたしは思っています。
HOT DOG CATは、まだまだ一歩一歩は小さいですけど。そのぶん、ファンのみんなの近くにいながら一緒に上を目指せるなと思っています。今日、私たちから見えた景色は本当に最高に綺麗な景色でした。この景色をもっともっと更新できるように、みんなに負けないくらい熱いステージができるように、これからも頑張っていきたいです。もちろん、ゆっくり進んでいきたいわけではないので、ちゃんと勢いをつけて前に進めるように、今までの一つ一つの積み重ねを忘れずに、これからの一つ一つを大切にしながら、一緒に前へ進んでいきたいです」(白河陽奈)
アンコールは、楪カヲルの「燃え尽きる準備出来てますかー、今日一番の声出せますかー」の煽りを合図に、ふたたび新曲の「オリンピック・ハイテンション」を披露。メンバーと観客たちがトーチ(歌)の元へと集い、気持ちを一つに騒ぎだす。感情のストッパーをぶっ壊し、思いきりハイテンションで叫びあう、この空間中に吹き荒れる熱に包まれていることが最高に幸せだ。
沸き上がる熱狂をさらに膨らませるように、HOT DOG CATは続けて「キラキラ☆ポジティブ」を歌唱。「みんなで一緒に」「わんわんにゃんにゃん」の声を合図に、会場中の人たちがくしゃくしゃの笑顔で熱狂に包まれていた。誰もがポジティブな太陽となり、輝く光を降り注いでゆく。メンバーたちが輝く存在になれるのはもちろん、フロアを彩る僕らわたしたちも、そこは一緒だ。
最後を彩ったのが、この日のライブの冒頭を飾った「ワンダフルライフ」。最高に幸せを感じたなら、やはり幸せな気持ちに包まれ幕を閉じてこそ。最後の最後まで互いに破顔した様で、楽しいを貪っていた。今は手を伸ばしても遠くてつかめない夢だとしても、少しずつでも近づけたら、その夢はかならず手を差し伸べてくれる。その手をつかんだとき、最高にワンダフルなライフになれる。そんな日々を一緒につかもうと、メンバーとファンたちがくしゃくしゃの笑顔で熱い約束を交わしていた。さぁ手を伸ばしてまたつかもうか、この楽しさを。
次は3月3日,渋谷WWWの3rdワンマン公演だ。またこの熱狂を、もっと大勢の人たちと一緒に膨らませようじゃないか。
PHOTO:本間裕介
TEXT:長澤智典
HOT DOG CAT Web
http://iget.get-crazy.jp/hot-dog-cat/
HOT DOG CAT twitter
https://twitter.com/HOTDOGCAT_info
HOT DOG CAT YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCa9R065M5c1UM-o4v_wAcbA
大原莉奈 twitter
https://twitter.com/rinarun1028
白河陽奈 twitter
https://twitter.com/_hina_shirakawa
黒沢あかり twitter
https://twitter.com/_Akari_kurosawa
鈴本りん twitter
https://twitter.com/Rin_Suzumoto
楪カヲル twitter
https://twitter.com/yuzuriha_kaworu
―セットリスト―
「ワンダフルライフ」
「曖昧me」
「イツモノヨウニ」
「青春18キック」
「オリンピック・ハイテンション」
「イロイロナイロ」
「凸凹フレンズ」
「オフィーリア~君に会いたくて~」
「純情アイスティー」
「キラキラ☆ポジティブ」
-ENCORE-
「オリンピック・ハイテンション」
「キラキラ☆ポジティブ」
「ワンダフルライフ」
- この記事が気に入ったら