新たな可能性を提示した1stALBUM発売記念ショートツアーLIVE「Genoration」Chapter3@渋谷WWW公演ロングレポート!!

新たな可能性を提示した1stALBUM発売記念ショートツアーLIVE「Genoration」Chapter3@渋谷WWW公演ロングレポート!!

4/24(金) 1st ALBUM発売記念 21g LIVE「Genoration」Chapter 3と題したショートツアーのファイナル公演が渋谷WWWにて行われた。
今ツアーは21g 1stアルバム『GENORATION』発売を記念して、都内4か所で開催。集大成となるこの日、会場には老若男女問わず多数のファンが駆け付けた。その模様をここに刻み付けよう。

TEXT:河内香奈子
 


登場とともにトレードマークである緑のマスクを勢いよく剥ぎ取ったGeno(Vo)が告げたのは、正統派ロックナンバー『Mr.アドレナリン』。乗っけからのアグレッシブな楽曲に、オーディエンスは喜びを爆発させるように声を上げ、タオルをくるくると宙に舞い踊らせた。mi-ya(Gt)の切りつけるようなギターサウンドが始まりを切り開いた『天照賛歌』では、発狂したように頭を振り乱すGenoを筆頭に、各々が奏でるサウンドで剥き出しの感情を訴えかけていくメンバー。その熱量に食らいつくように天高く拳を打ち付け答えるオーディエンスの勢いも負けていない。


 
「ライブっていうのはね!1分1秒も無駄にしちゃいけないものだからね!。今日は瞬き禁止な!最後はみんなパッツンパッツンに目が乾いて泣いている・・・よし!みんなで号泣して帰ろうぜ!こういう会場だからこそ初心に帰って、俺たちが(オーディエンス全員を含めるというようなジェスチャー)更に上を目指すための第一歩にしたいと思います!」(Geno)
 


新たな可能性を提示した1stALBUM発売記念ショートツアーLIVE「Genoration」Chapter3@渋谷WWW公演ロングレポート!!|Myuu♪
「よっしゃー!全員で地団駄踏んでいくぞ!!」そうGenoが告げると、『JIDANDA』へ突入。子供のように感情を爆発させ、嫌々と頭を振り乱し、地団駄を踏むGenoの姿に重なるように、オーディエンスがその場で地団駄を踏むようにステップを刻む姿が印象的だ。そんな姿を作り出すサウンドも負けじと、子供が駄々をこねるように暴れまわっていた。


 
会場内に猫の鳴き声が響き渡る。『ねこのうた』という愛らしいタイトルとは裏腹に、Genoのシャウトから切り出される激しいメロディーに思わず面食らう。しかし、Genoの手は肉球の可愛いらしい手袋で飾られ、時に手招きするように手繰り寄せてくる。そのギャップにくらくらと眩暈を起こしそうになったところで、Act.のドラムリズムに合わせ、何時しか伝染していた手拍子のリズムのまま『廃人列車』へ流れ込む。禍々しい赤に照らされた会場に重くグルーブが重なったかと思いきや、”出発進行”と告げられるやいなや、転調し軽やかに跳ねるメロディーに合わせ、mi-yaの奏でる体内へ射し混んでくるかのような鋭いギターサウンドが唸りを上げる。


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「お陰様でアルバム発売しました!ありがとう!妥協のない作品になりました!5月からはツアーを回って全国に想いを届けてきます。その間、関東でライブがないから会えないんでね。5月2日から東京MXの『LIFE IS V』に出演しますので。会えなくて寂しいけど、これを見てニヤリとしてほしいなと思います」「あとあれね。僕らがいない間は夜空に浮かぶ月を見て、条件反射的にこう言って欲しいわけ。”ツッ・ツッ・チー”ってね。」(Geno)


 
そんなMCから、オーディエンスと共に、”ツッ・ツッ・チー”という口づさみを合図に紡ぎだされた『つき』へと流れ込む。重く沈むジャジーなメロディーが夜の世界を作り出し、Genoの伸びのよい歌声が、その夜を静かに広げていくようにすーっと聴く者の心へと溶け込んでいく。続く、『淋しさで咲く華』はGenoの感情、思いを柔らかくも力強い歌声で切に歌い上げると”自分らしく力強く咲け”とのメッセージを届けた。


 
疾走感あるメロディーの中に燦燦と灯る熱意が感じられた『たとえ話』では、”世界で一番お前が好きだっていう歌です”と曲頭にGenoが告げたように、1人1人に寄りそうかのように、メンバーがオーディエンスを真っ直ぐに見つめ、時にははにかみながら口ずさむ姿が印象的だった。

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ここからはメンバーの卓越した技術をこれでもかと魅せつけたソロタイムだ。
NATCHIN(Ba)がずっしりとした重低音でビリビリと心臓に刻み付けるようなベースソロを響かせ、mi-ya がエッジの効いたカッティングやタッピングで冷静な表情の奥底にある激情をギターソロと共に爆発させる。『チョコレート三丁目』では、Act.(Dr)がにこやかな表情を浮かべながらもパワフルなドラムソロ&コール&レスポンスを打ち出した。こうしたメンバー1人1人にスポットライトを当てる演出にファンは歓喜の悲鳴を上げ、そのサウンドが導き出すままに体を揺らしていた。


 
フロント3人の”エメラルドグリーン”というホーモニーから突入するはずの『エメラルドグリーン』では、主旋であるはずのGenoが率先してわざと音を外すお茶目な姿も見られた。『We Are Gonna Make It』ではマイクスタンドを激しく振り乱し歌うGenoの熱に合わせコール&レスポンスが起き、会場を大きく揺らした。
Genoが緑色のマスクをそっと顔へ重ね、独唱。静けさを感じる会場へNATCHINの力強いベースがぐっと熱を引き上げ『MASK』へと火を付けた。緑色のマスクに顔を覆われ表情が見えずとも、激情描き出すサウンドに触発され唸るように歌う姿にありありと表情が投影されているようだった。会場内に”MASK”と力強く叫ぶ声が上がるとその勢いのまま、本編ラスト『21Genoration』で雄々しい叫びと共に拳を上げ、熱狂のまま幕を閉じた。


 
オーディエンスの声に答え迎えたアンコールでは、アルバムを作成した時に作ったポスターをプレゼントしようとするも、あまりに多くの手が挙がったために、「今月誕生日の人」「メンバーが指定した数字」などをファンと共に試案しプレゼントすることに。いい意味でファンとの距離が近いことも、親しみを感じさせ、彼らを応援したくなる気持ちに繋がっているのかもしれないと感じた。

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「ここだけの話、新曲を持ってきました」と21gからの嬉しいサプライズと共に、アンコールは新曲『魂の歌』からスタート。心の奥底に眠るエナジーを解放させるように、会場が一体となって雄叫びを上げた。ラストは最新アルバム『GENORATION』に収録されている哀愁漂うバラード『初恋』。甘く掠れ切なさを帯びる歌声で、もがくように歌う姿に深々と心を打たれる。激しくヒートアップした熱を、ここで確かな現実として刻み込めるように静かに胸の奥に響かせた。ここでバラードを組み込んでくることに、新たな21gの可能性を提示されたように思う。

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21gはライブ中にGenoが告げていたように、TOKYO MX「LIFE IS V」内の「THE ROOT」の5月マンスリーゲストとして出演中でもある。合わせて、同番組の公開録画ライブ「ROOT THE MONSTER」への出演が決定するという嬉しい知らせも届いている。こちらのライブは、2015年7月10日(金)新宿BLAZEにて開催。ライブに向けて、21gがどんなトークを繰り広げるのか番組をチェックしつつも、ライブへと足を運んでほしい。彼らの怒りにも似た激情が描き出す圧倒的な熱量に、心踊らされること間違いなしだ。
 

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河内 香奈子

河内 香奈子音楽ライター

投稿者プロフィール

アシスタントもやっています。文字を書いたりしています。猫と暮らしたいがために頑張ってます。ヴィジュアル系やアニメがお好きな人です。休日はアニメ見るか寝ています。よろしくお願いします☻

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