メディアプロデューサー金子正男(50)超難関国家資格「宅建」合格!…会場間違えの不合格、母の訃報、大阪・関西万博、クロフェス47都道府県代表企画の激動を乗り越えた「不屈の合格劇」
- 2026/1/12
- 音楽×NEWS, 音楽×取材
- 2025年振り返り, 宅建, 日本ご当地アイドル活性協会

「日本ご当地アイドル活性協会」の代表を務め、数々のアイドルや地方創生プロジェクトを手掛けてきたメディアプロデューサーの金子正男氏(50)が、令和7年度(2025年度)の宅地建物取引士(宅建)試験に合格したことをXで報告した。数多くの合格者を輩出している人気宅建スクール「水野塾」(主宰・水野健)の門を叩き、多忙なプロデュース業の合間を縫っても勉強を開始。その結果、50点満点中37点という、合格ライン33点を大きく上回る高スコアを叩き出した。本年度の試験は、受験者数24万5462人に対し、合格率は18.7%。例年通りの狭き門となったが、エンタメ界で培った集中力と「水野塾」での徹底した対策が見事に実を結んだ形だ。
昨今、空いた時間を活用して資格を取得するブームが注目されるなか、「宅建」は不動産の売買や賃貸物件の斡旋に必要な国家資格である。既にプロ野球投手の津留崎大成(楽天イーグルス)やグラビアアイドル天月愛はSNSで合格を公表する。過去には石坂浩二(俳優)、川島如恵留(Travis Japan)、サバンナ八木(芸人)、なかやまきんに君(芸人)、木下博勝(医師)、田中萌(テレビ朝日アナウンサー)、森圭介(日本テレビアナウンサー)、小川直也(格闘家)とそうそうたる面々が取得。“つぶしが効く”国家資格とあって近年でも高い人気を博している。
金子氏は、角川映画(現KADOKAWA)でのプロデューサー職を経て独立。現在は「エンタメDr.金子」としても知られ、全国各地のアイドル支援や、大阪・関西万博に関連する地方振興イベントなど、多岐にわたるエンターテインメント事業を牽引している。50歳というキャリアの節目に、あえて異業種ともいえる不動産・法律の国家資格に挑戦した背景には、自身が掲げる「地域活性化」へのさらなる深化があるという。喜びの声と3月に他界した母への想い、今後の展望と話を聞いた。
【文化人タレントとして多忙な日々、全国行脚のなかで抱いた課題】

――― なぜ宅建を受験しようと思ったのですか?
金子正男氏(以下、金子):お陰様で2025年は裏方以外に、テレビや講演会などの表舞台のお仕事も増えました。本業では日本ご当地アイドル活性協会代表として全国各地を飛び回って、レッスン講師をしたり、町おこし的に地元の自治体や商店街の方と話し合ったり。またイベントを計画したりテレビ番組の企画や制作など。自分主体というより、頼まれれば断れないタイプなので「YES」って何でも引き受けちゃいまして。そんななか昔、AKB48さんとお仕事を何度かさせてもらっているなか元メンバーでアレクさんの奥様・起業家の川崎希さんが宅建を取得したというニュースを目にしまして。漠然とカッコいいなあと不動産資格を知った訳なんですよね。北は北海道、南を沖縄に飛んでいると不動産の社長や自治体の方とお会いすることが多く。人口の過疎化、空室問題、シャッター商店街の話を聞いているうちに「地方創生×アイドル×不動産」って出来ないかなと思うようになりました。ただ思っているだけでは前に進まないので、まずは知識を得なけば、と。25年の実績を持つカリスマ・水野健先生の「水野塾」の門を叩きました。

【会場間違いによる失格、そして悔し涙からの再起】

――― 宅建スクール「水野塾」はいかがでしたか?
金子:抜群に良かったですね。その前に幾つか同様なスクールを見てみたのですが、教科書を読み続ける苦行な授業、難しい資料は語呂合わせで覚えろ、ひたすら過去問を解け、分からなかったら解説を覚えるぐらい読み続けろ、と。それを信じてしばらくは勉強し続けていたのですが辛くて辛くて。もともと不動産の仕事をしたことがないし、大学は芸術学部なので縁もない話なので。そんななか「水野塾」の授業は衝撃的でしたね。まず教科書を見る前に「過去問から始める。ボールペンで〇✖の正解を書いてから解説を読む。〇ならなるほど、✖ならなぜ✖なのか考える。そうすることで試験の傾向とテキストの読み方が分かる」と。意外でしたね。いままで教科書の内容を理解してから問題を解いていたのに。いきなり過去問から。これは、あとあと理にかなっていることだと知らされました。また暗記の法則は「1D、1W、1M」と。つまり授業で覚えたら翌日(1day)、翌週(1week)、翌月(1month)の3回見直すと記憶は定着すると。私は忘れないよう手帳に3回の復習の日を書いていました。そして「語呂合わせ不要」が水野塾の突出したところ。全て理解させてくれるので下手な語呂合わせなくて全部覚えちゃいました。だから何年たっても忘れないですね。逆にその前まで語呂合わせまみれな生活でしたので。反動で『日本一宅建語呂合わせを毎日紹介』という個人Xをあげております。今日で672個です(笑)。
――― 語呂合わせを使わないのに「日本一の宅建語呂合わせ所有者」ですか?
金子:天邪鬼な性格なんでしょうね。きっと。水野健先生のおかげで宅建という学問が好きになって、みるみる点数が跳ね上がっていきました。本試験の10月までには常に模試で合格点を越えていった矢先に思わぬミスが。2024年度「宅建試験」のことでした。毎年、埼玉県の主要会場は「埼玉大学」で2022年、2023年と受験しまして。その記憶があったので2024年も朝早く起きて埼玉大学近くのカフェで直前復習をしていたんです。しかし、いざ会場に行くと誰もいない。慌てて受験票を見直すと、指定されていたのは「埼玉県立大学」。名前は似ていますが、全く別の場所です。すぐ水野健先生にラインすると「タクシーで急げ!」と返信。いろいろな手を使って会場近くまで向かったのですが。途中で試験会場に入場が許される時間が過ぎ去り。頭が真っ白に。帰り道、水野先生から優しいメッセージが送られてきたから再受験しようと思いましたが。その日どうやって帰ったか覚えていないほど頭が真っ白に。後日、2024年度の試験問題を時間測ってやってみたところ合格点ピッタシでして。むしろ踏ん切りがつきました。神様のお告げだ。来年はブッチギリな点数で合格しろ!と。
【大阪・関西万博、クロフェスと多忙のなか】

――― 超難関資格に合格した今、2025年を振り返ってどんな年でしたか?
金子:お陰様で合格点を超える点数を取ることができました。ただそれ以上に水野先生から習ったことが試験中に蘇ってきて、合格する喜びより理解と学ぶ楽しみを再認識しながら出来たことが嬉しかったです。120分の試験時間でしたが見直し含めて半分の時間で終えることができ、残りの時間は今までの宅建勉強を振りかえっていましたね。あと2025年は激動な1年でした。大きく2つ大きな仕事がありまして。大阪・関西万博のお仕事、もう1つは人気芸人 安田大サーカスのクロちゃんが主宰する「クロフェス」。
――― 万博のお話はいつ来たんですか?

金子:JR西日本様から地方創生を絡めてステージをしたいと。大阪だけでなく全国の自治体とKONAMIさんの「桃太郎電鉄」を絡めて5月・6月にステージを組みたいので協力してもらえないかと来ました。最初は「おもしろ!」って軽返事で受けたのですが、あとあと大変な任務と分かり、当日までに全国各地への調整、世界規模ならではの万博ルールに挟まれ、体重10キロぐらい瘦せたのではないのかなあ、と。もちろん終わったあとは「日本各地の宣伝ができたり、海外の人が多く集まり会場内に入りきらない人気企画で満足感はありましたが」。終いには最終日、地方創生と日本の未来について出演者としてトークショーに登壇させてもらいました。一生に一度あるか分からない世界的祭典に参加できて墓場まで持っていける土産話でしたね。
―――万博のお仕事2回されてますよね?
金子:はい。お陰様で5月、6月の万博ステージが好評でしたので。JR西日本様から万博が閉幕するラスト1WEEKイベントを盛り上げてもらえないかと打診をいただきました。場所はなんと!1日何百万人も利用する西日本最大のターミナル駅「大阪駅」構内!たまげましたね。人が多いことから普段、音楽イベントをしないし、むしろアイドルにフェスで貸すことは前例ないみたいで。身が引き締まりましたね。そこで「秋の文化祭」と銘打って、全国のアイドルを呼ぶ企画と、JR西日本様が推進するバーチャル駅を同時に走らせてスタートしました。この企画はとても面白かったですね。半年続いた万博が終わるっていう不思議な盛り上がりを持つ大阪駅が合間見合って。多くの外国人の方が見に来てくれました。多分アイドルのことなんて知らないとは思うんですが、かなりの観光客が一緒に踊ったり拍手してくれて。

――― クロちゃんとのつながりはいつからですか?
金子:クロちゃんから地方創生とアイドルイベントを絡めないかと相談がきました。橋本環奈さんのように全国各地のスターの原石を発掘したり、地方だから夢を諦める若者の支援ができないかと。感動しましたね~。はい!やりますって即答しまして。それで昨年から47都道府県から1組ずつ呼んで、クロちゃんが2020年から続ける「クロフェス」に47組を招待し始めました。更に歌をうたって踊るだけでなく、来れなかった地元の人に見てもらうため生配信やクロちゃんと直接かけあいが出来るトークコーナー設けたり。地元の自慢を何千人と来ているお客さんに披露して投票してもらい全国1位を決めたり、と。一緒に仕事していて楽しかいですね、クロちゃんと一緒にいると次々とアイデアが湧いてきて。あ~、クロちゃん、芸人としてもプロデュース能力としても天才かつ時代の寵児だな、と。終いにはクロちゃん直々のオファーでフィナーレ地方創生ステージでMCしたり、マスコミ会見に登壇したり、と。

【今後の展望:教育と海外、そして「不動産」の融合】
――― 今後の野望をお聞かせください
金子:今一番に力を入れているのが教育。全国3,000を越えるアイドルが活躍するなか、まだまだ地方に行くと情報や経験が不足している場所が多くて。特にエンタメが浸透していないところは「アイドルとは何?」「どうやって動員、町の売上、全国に向けたPRにつながるの?」とゼロから説明しております。今では話を聞いてくれますが、協会を創った2012年当時はドタキャンは当たり前、水を掛けられたこともありました(笑)。常に勉強して学んだことを全国行脚してコーチングしてます。アイドルの知識だけではなく小中高大で学んだ強い野球組織とは?や、4年、NHK紅白歌合戦の現場を見れたこと、オリコン1位のアイドルを担当したこと、テレビ東京、KADOKAWA時代の経験や人脈をフルに取り入れて。

―――具体にはどんな教育プランですか?
金子:アイドルを教育にもっていきたいと思っております。アイドル育成といっても「歌」「ダンス」「トーク」の他に「マネージメント」「予算管理」「プロモーション」「スポンサー営業」など多岐に渡り。ジャンルジャンルごとに再現性の高いテキスト(教科書)を協会では作成。ゆくゆくはプロでなくてもカリキュラム通り進めれば一定の水準に達せるアイドルビジネスができるように、と考えてます。最近では全国の学校さんにも呼ばれるようになって少しは浸透してきたかなあと。母校の日本大学芸術学部で話させてもらったり、今月は大阪芸術大学で特別授業をさせてもらいますが、これを世界へ広めたい。

金子:折角、不動産の資格「宅建」を取ったので未来の野望とつなげていきたいですね。日進月歩の生成AI技術のなか音声翻訳に期待しております。日本語で話してスムーズに多言語で伝わるようになれば、日本のアイドル文化をスムーズに輸出でき、海外の地方で「日本アイドル」を創生。現在の2次元先生(YouTube)を越えて3次元文化が世界各地で起こった瞬間、爆発的に日本の文化が拡大すると思います。そのために今から再現性の高いアイドル教科書を地道にコツコツ作っております。文化ができれば人が集まり、人が集まれば土地の値段が上がる。AI翻訳技術が進めば、日本のアイドル文化はもっとスムーズに輸出できます。「世界ご当地アイドル活性協会」として、エンタメの力で地方のインフラまで活性させる……そんな未来を妄想しています。
【追記】母の遺言を胸に
昨年3月3日に77歳で実母が他界しました。遺言書には「若いとき公認会計士になりたかったが夢叶わなかった分、今の位置に甘んじず、常に勉強し続けてください」とありました。生前、私が机に向かう姿を見て喜んでくれた母の笑顔が、今も支えになっています。母の口癖「人生、いまが一番若い」。その言葉通り、2026年は「賃貸不動産経営管理士」「FP2級」「消防設備士」の3つの国家資格に挑戦します。亡くなった母の分まで、楽しく、明るく、元気よく。これからも応援よろしくお願いします。長時間のインタビューありがとうございました。

▽プロフィール「金子正男」
1975年7月6日、埼玉県朝霞市出身。 日本大学芸術学部放送学科卒業後、テレビ局、映画会社、音楽会社での勤務を経て独立。2012年、東日本大震災復興LIVEの開催を機に「日本ご当地アイドル活性協会」を設立。 現在は、地域活性化のスペシャリストとして、スポーツ庁、経済産業省中小企業庁、環境省、総務省などの公的機関や、テレビ局のイベント制作に多数協力。エンターテインメントを通じた地方創生と、次世代アイドルの育成・支援に尽力している。地域資源とアイドル文化を掛け合わせた独自のプロモーション手法に定評がある。メディアの裏側を知り尽くした「地方創生プロデューサー」として多方面で活動中。
- この記事が気に入ったら




