驚きと悲しみ。「リクエストワンマンライブ」の場を通して、発表。コンビニ推進アイドル(仮)は、12月18日の2周年公演を持って活動を終了する。
- 2022/10/22
- 音楽×NEWS, 音楽×キャリア
- コンビニ推進アイドル(仮)
コンビニ推進アイドル(仮)が、毎回コンセプトを立てながら定期的に行っているワンマン公演。10月16日(日)渋谷キャメロットを舞台に、二部公演の第二部として行なったのが、ファンたちの投票を元にした「リクエストワンマンライブ」。この日は、マスク越しなら声出しOKの環境。当日の模様を、ここにお伝えしよう。
ライブは、お馴染みのテーマ曲『僕のヒーロー』からスタート。コンビニ推進アイドル(仮)のライブの幕開けに、この楽曲は欠かせない。耳に心地好く、気持ちをフワフワと弾ませる楽曲へ触れたとたん、彼女たちと同じように心をキラキラと輝かせるスイッチがオンになる。いや、この日のフロア中の観客たちは、声出しOKという環境もあり、最初から感情のボリュームをMAXまで上げる勢いではしゃいでいた。その一体化した景色から始まってこそ、やっぱしコンビニ推進アイドル(仮)のライブらしさ。
あらかじめ、好きなコンビニ推進アイドル(仮)楽曲の投票を実施。ここからは、ファンたちの人気ランキング上位5曲をランダムに披露。この日は、曲を披露するごとに、その曲の思い出話をしていた。『僕のヒーロー』でも、暑い盛りにMV撮影をした思い出話などで盛りあがっていた。
「リクエストランキング」コーナーの最初に歌ったのが、見ている人たちに”恋の魔法”をかけてゆく『ZQDQ』。サビ歌では、メンバーと観客たちが、お互いのハートを撃ち抜くポーズを交わし、互いにハートを熱くしてゆく。その様も、今やお馴染みの光景。テンポの速い胸弾む楽曲という理由もあり、フロア中の人たちも終始身体を揺らせば、メンバーがソロで歌うパートでは、各メンバーに熱いエールも届けていた。まさに、「好き」になる魔法が発動する楽曲だ。
『ZQDQ』は,デビュー後に初めて生まれた新曲。当時のことを思い返すようにみんなで語りあっていた。
乙女の甘く淡い恋心を、思いきり甘々なモードで歌ったのが『しゅきしゅき大正義』。舞台の上でわちゃわちゃと駆けまわる姿は、まさに、胸のときめきを抑えきれずにはしゃぐ女の子たちそのものだ。後半には,メンバーとファンたちが一緒に「口上」を叫ぶ場面も登場。「ズキズキ キュンキュン」の歌詞のように、止まらない恋心を、彼女たち自身もヒロインになりきり、胸をキュンキュンしながら楽しんでいた。
『しゅきしゅき大正義』は、葉山なつみの生誕祭で初披露した楽曲。この歌には、「口上を入れたい」など、葉山なつみが求める理想の楽曲の要素をいろいろと詰め込んでいる。歌が生まれる背景を、メンバーたちが思い出を振り返るように語っていたのも印象的だった。『しゅきしゅき大正義』は、11月11日より配信リリースも決定。こちらも楽しみだ。
キラキラとした、まさにカラフルなときめきの音符を振りまくように始まったのが、『MixParty』。この曲でもメンバーたちは、恋にドキワキする気持ちを、心ときめくままに届けてくれた。メンバーたちの可愛い姿に、フロア中からも熱いエールが飛びだせば、彼女たちと同じ振りをしながらみんなが楽しんでいた。間奏では、メンバーたちが「君だ好きだ!」「大好きでーす!!」など、愛を告白。この言葉を全身で受け止めたくて、この曲を支持した人たちも…きっと多かったのでは?!
『MixParty』は、今年7月に行なった百海咲希の生誕祭のときに生まれた楽曲。この曲は、「みんなで楽しいライブを作れる曲にしたい」という思いから作成。歌詞の中からいろんなフルーツの名前が飛びだせば、そこをメンバーそれぞれに歌っているところも、『MixParty』の聞きどころになっている。
里実みあ生誕祭で初披露。『成功最高』はエレクトロ×ディスコ×ラウドと、クール/アグレッシブさも出した、観客たちを押せ押せに煽りながら、しっかりと踊らせるダンスロックチューン。「成功」「最高」など、メンバーたちの叫ぶ声が気持ちを嬉しく高ぶらせる。そこも、この歌のポイントだ。曲が進むにつれ、どんどん演奏も、テンションもアゲてゆくところも,この曲の持つ魅力とパワーだ。
『成功最高』は、メンバーいわく「ライブで一番体力を使う曲」だそう。『成功最高』は歌詞がラップ調になっており、北海道出身の里実みあに合わせ、歌詞に「セイコー」「ガラナ」「カツゲン」など北海道の要素も散りばめれば、そこへ”コンビニ感”を出しているライブで歌ったときには、しっかり耳を傾けラップを追いかけてほしい。
リクエストランキングの上位5曲中、4曲が”可愛い”や”ダンサブル”など、体感的な魅力を持った曲たち。そんな中でもう1曲選ばれたのが、和要素を活かした、オリエンタルで妖艶な『梅見月夜』。メンバーたちは手にした扇子を振りまわし、舞台の上を可憐に、華麗に舞い踊る。艶やかさを全面に押し出しながらも、じつは、ノリ良い楽曲のように、こちらもメンバーと一緒に、振りを真似ながら踊れる楽曲だ。
『梅見月夜』は、絃ユリナの生誕祭をきっかけに生まれた楽曲。作詞には絃ユリナも参加。「恋に焦がれる歌詞」と本人も語るように、彼女の思いが反映しているところも嬉しい。『梅見月夜』も、10月21日より配信リリースになる。
コンビニ推進アイドル(仮)のライブの最後を彩る楽曲と言えば、ラウド×ダンサブルな『revelation』。やはり、この曲をぶつけないとライブは終えられないと、この日も最後に歌唱。力強く躍動するパフォーマンス姿も魅力だ。この曲では終始フロア中から熱いエールが飛び交っていた。メンバーも観客たちも沸き立つ思いを思いきりぶつけあう、まさに「最高の景色」を作りあげる最高の熱狂曲だ。
本当なら、ここでライブは終了。ここで、12月18日の原宿ルイードでの2周年公演を持って、コンビニ推進アイドル(仮)は活動を終了することを伝えてきた。
それぞれの道へと進むことを決めた、今のメンバーたち。その気持ちを代弁するように、最後に『Voyager』を歌唱。彼女たちが下した一つの答えを、今は素直に受け止めたい。けっして後ろ向きの意味での活動終了ではない。それぞれが未来へ進むうえでの、大切な、前向きな決断だ。メンバーたちは涙声で『Voyager』を歌っていた。今はまだその現実を冷静には受け止められない。でも、最後の日となる12月18日までの日々の中、彼女たちと一緒に心を整えながら、7人が新たに探そうとしている宝物を見つるけための旅立ちを、前向きに送ってあげたい。その日へ至るまでの短い期間の中も含め、彼女たちの冒険の旅を、しっかりと応援していこうじゃないか。
PHOTO: 永瀬一幸、大西基
TEXT:長澤智典
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●リリース
・「ZQDQ」(CD「ZQDQ / chase the future」収録曲) MBS毎日放送「ミキBASE」10月〜11月エンディングテーマ
・「梅見月夜」10/21(金)配信リリース決定!
・「しゅきしゅき大正義」11/11(金)配信リリース決定!
・「暁の空」12/2(金)配信リリース決定!
●ライブ
・12/18(日)原宿RUIDO 2部制ワンマンライブ開催決定!
セットリスト
『僕のヒーロー』
『ZQDQ』
『しゅきしゅき大正義』
『MixParty』
『成功最高』
『梅見月夜』
『revelation』
『Voyager』
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